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カテゴリ:◇河口稚児の舞( 11 )

太々御神楽祭2019③

富士山を鎮めるために稚児が舞う河口浅間神社「太々御神楽祭」。
「御幣の舞」「扇の舞」「剣の舞」と春の「孫見祭」でも舞われる三舞をおえて
おいちいさんことお稚児さんたちは最期の休憩。

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奉納中のキリリと引き締まった空気から解放されて、子どもらしさが垣間見れるほっこりとした時間。

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まだまだ暑いのでアイスも極上。

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しばしすると、いよいよ最後の奉納に向けて準備です。

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瓔珞をつけると準備完了。気持ちが入れ替わる瞬間かも知れません。

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子どもから、富士山を鎮めるという大役をになうお稚児さんの顔に。

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最後に舞われる二舞は、春には見ることができず、この夏の「太々御神楽祭」だけで見ることができます。

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「八方の舞」。拝殿中心から八方に向かって舞います。

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方角を入れ替える時が難しいところ。二人息を合わせて立ち位置を変えます。

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八方向、昔は「八」がとても多い数字を現したような(八百屋さんみたいに)
その八方向を丁寧にお祓いしていくのだと思います。途中御幣を地面に突き立てるような仕草もあり
そういう仕草ひとつからでも、代々のお稚児さんたちが、富士山を鎮めてきた歴史を感じます。

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そして最後に舞われるのが「宮巡りの舞」。稚児の舞は昔、お焚き上げた火の前で舞われたと聞きます。
その名残である土間をぐるりと巡るように。全員で宮を回る舞いです。

全員心を込めて、かつて富士山を鎮めたという木花咲耶姫をお慰めします。


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これをもって、全五舞「太々御神楽祭」は終了となります。
そして、まさしく終わったその瞬間を待っていたかのように、怒号のような雷。大雨となりました。

個人的なことですが、今年は特にヘトヘトだって、最後の雨があったおかげで少し座ってゆっくりできました。
雨が降っているので帰れないのだと思った方々が親切に、傘をかしてくれようとしてくださったり
帰りも親切な方が駅まで送ってくださいました。

駅前でお風呂に入って疲れをとって、帰阪。
今年もありがとうございました。




by senbei551 | 2019-09-17 08:38 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2019②

三年目の河口浅間神社「太々御神楽祭」。
お昼の神事を挟んで、午後の時間の再開です。

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扇の舞の続きからだったかな。。時間空いてからのブログなので順番とかめちゃくちゃだったらゴメンなさい。

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扇と鈴を手に、優雅に舞います。扇の舞は三人で。

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基本、お囃子は同じ(だと思う)のですが、テンポが明らかに違って、扇の舞はとてもスローテンポで舞われます。

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額が着くほどに礼をします。礼儀作法が美しい。

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礼に始まり、礼に終わる。

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そして「剣の舞」。

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女の子には重いのではないでしょうか?本物の鉄でできた重い刀を獲物に力強く舞います。

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地面に刀を突きさすように舞う。おそらく地に潜むものを封じたり、大地を祓ったりしているのだろうと思っています。

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とても絵になる、陣羽織姿も似合う、かっこいい舞です。

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そして休憩です。

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この「剣の舞」と、それまでに舞われた「御幣の舞」「扇の舞」の三舞は、春の「孫見祭」でも舞われます。

文章やら雑で申し訳ないっ。
とにかく更新メインで。。




by senbei551 | 2019-09-16 23:19 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2019①

あまりブログを更新する余裕もないのですが、思い出したようにちょっとだけでも更新。
今年も行って参りました、山梨県「河口浅間神社」の「太々御神楽祭」。

過去二年間は、曇りや台風で富士山が観れない中、観れるまで来なさいってことかな。と勝手に思って三年目の今年。

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ついに観れた富士山!!!観れてうれしいような、観れてしまったか~という複雑な思いもしつつ。
結局来年もお伺いしているような気もします。

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舞台となる「河口浅間(あさま)神社」。富士山信仰をささせる御師たちの町に位置します。
第一鳥居を挟んで本殿までまっすぐと伸びる参道が、本当に美しい、とてもいい雰囲気の神社です。

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たぶんこの日だけかな?の巫女さん。

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しばいすると「おいちいさん」と呼ばれるお稚児さんたちが登場。

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練習してきた「稚児の舞」のため、準備をします。
詳細はどうぞ一年目のブログをご覧になってください。

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瓔珞をいただき、最終先生に仕上げていただきます。

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「太々御神楽祭」では全五種類全てが舞われます。まずは「御幣の舞」で場が清められます。

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片手に鈴、片手に御幣を持って舞われます。

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「扇の舞」。扇に持ち替えて優雅に舞います。それぞれどういう云われがあって、舞われるようになったのでしょうか。

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「御幣の舞」「剣の舞」「八方の舞」「宮巡りの舞」は、なんとなくわかりますが、扇の舞だけちょっと毛色が違う気がします。

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途中でお昼休憩が入ります。お稚児さんたちはお昼ごはん。
その間に本殿前では神事が執り行われます。

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それぞれ自分の瓔珞を入れる木箱を持って休憩に。履物も揃えて。礼儀作法もしっかりと学びます。

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こちらの神社によくお参りするというわんこちゃんも、オダイダイを観に来ていたよ。

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しばらくの休憩の後、ふたたびお稚児さんたちが拝殿へ。
午後の部が再開されます。


ほぼ写真を並べるだけのような記事で申し訳ない。


by senbei551 | 2019-09-11 00:53 | ◇河口稚児の舞 | Comments(5)

太々御神楽祭2018②

台風直撃予報の中開催されました「稚児の舞」。
富士山を鎮めるため、稚児たちが思いを込めて舞を奉納してくれます。

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片手に鈴、片手に御幣を持ち、二人一組で場を清めます。

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どういう意味あいがあるのか気になるところですが、とても特徴的な足運びです。

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瓔珞を頭にいただき、緋色の陣羽織姿という装束がとてもかっこいいです。

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舞の最後には全員でお辞儀をします。稚児の舞では礼儀作法まで教えられており、お辞儀だけをとっても、子どもたちの意識が感じられてすばらしいです。

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昨年は神職の方に御許可をいただいて拝殿横からも撮らせていただけ、たくさん撮られている方もおられたのですが、今年は「ダメですよ~」と禁止になっていました。横からもとても美しいのですけれども、当然仕方ないです。

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「稚児の舞」では一番「御幣の舞」を含めて全五舞があるのですが、「太々御神楽祭」ではその全てが奉納され、すべてのお稚児さんが全てを舞われます。4月の「孫見祭」でも舞われますが、最初の三舞だけです。孫見祭も気になるところではありますが、僕の場合、舞を見たいので「太々御神楽祭」のほうに足がむきます。ずっと境内で行われる雰囲気もとても好きなんです。

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去年一番最後の組で踊っていたこの子も、一年成長して二番目に踊る少しお姉さんの組に。お稚児さんは基本5年間お勤めされされますので、ずっと観に行っていると子どもの成長が垣間見れたりもするのが、魅力のひとつなのかも知れません。
また本来はそうして地元の方々が、子どもたちの成長を見守る場所であるのかも知れません。

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今年から新しくお勤めされることになったお稚児さん。がんばって!

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奥に座るほどお姉さん。手前から順番に奥へと成長していきます。一番奥に座る彼女も当然昔は一番手前に座る小さな子だったのでしょうね。

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全てのお稚児さんが「御幣の舞」を奉納し、場を清めてくださいました。

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つづいて奉納されますのが二番「扇の舞」です。お稚児さんが三名一組になって舞われました。

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扇を上手に使っての、優雅な舞です。音色も少しスローテンポになり、とても雰囲気があります。

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扇を持つ指使いも独特です。

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「扇の舞」が一組終わったところで、一旦休憩となりました。
相変わらずの雨模様。台風の強さ次第では途中で中止になる可能性もあります。と聞いて心配しておりましたが、なんとかもってくれておりました。

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神事が執り行われます。

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かつては炎の前で舞われていたと聞いた「稚児の舞」。その名残りで拝殿と本殿の間に炎を焚いていたのであろう土間があったり、神事でも火が焚かれます。

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休憩、お昼を済ませたお稚児さんたちが再びやってきました。

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しばしの和やかタイム。こういう時間に子どもらしさが垣間見えたりして好きだったりします。

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少し時間があったので、集合写真撮れたら~という雰囲気だったのだけれども、1名足りず!!5名でパシャリ。

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休憩の和やかタイムのあと、ふたたび「扇の舞」が再開です。


つづく
(「おわら風の盆」を先に更新するかもですが)




by senbei551 | 2018-09-03 23:15 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2018①

昨年に引き続き山梨県富士河口湖町、河口浅間神社まで「太々御神楽祭」を観に行って来ました。
かつて富士山の噴火を鎮められた木花咲耶姫(このはなさくやひめ)をお慰めするために始まった、通称オダイダイと呼ばれる稚児の舞が奉納されます。

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昨年は前日の準備から見させていただきましたが、今年は当日の朝着の夜行バスで行き、晩に夜行バスで帰る弾丸。
河口浅間神社のもより「河口局前」に到着すると、今年も稚児の舞の絵がお出迎え。

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立派な杉の樹に囲まれた、拝殿・本殿までまっすぐにつづく参道。とても雰囲気があり、この場にいるだけで心地よいです。

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当日はあいにくの雨…というか台風直撃!事前に電話で確認したら、よっぽどでない限りはやります。ということでしたのでお伺いしました。

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去年んは曇りで富士山を観ることができず、次来た時の楽しみに!と思っていたのですが、今年はもっと見えなかった!本当ならこの写真のあたりに富士山がある…のだと思う。それでも河口湖駅前は登山客でいっぱいでした。

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昨年は水不足で中止になっていた境内の池のお掃除も行われていました。12年に一度だったでしょうか。持ち回りで清掃・祭りの準備をします。

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準備が整った拝殿(手前)と土間を挟んで奥に本殿。本殿んは慶長12年(1607)に再建されたものということで、大変歴史のある神社・建物です。去年も感じましたがこの場にいると、代々にわたって富士を鎮めてこられた稚児の舞の時間が集約されているようで高揚するものがあります。

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しばらくすると朱の衣に身を包んだお稚児さんがやってきました。

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おそらきうは今日だけお手伝いの若い巫女さんも。

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雨なのでちょっと大変そう。足元が長靴なのがミスマッチでちょっとかわいい。

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到着をするとみなさんまずは本殿へお詣りを済ませます。礼儀正しさも稚児の舞の魅力のひとつです。

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瓔珞(ようらく)という冠を持ってきます。笑顔もあっていい雰囲気。台風直撃ということでさすがに人は少ない目でした。

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舞に向けてお母さんもお手伝いしての準備が始まります。お稚児さんは「オイチイサン」とも呼ばれ、かつては富士山信仰に使える御師(おし)か神職の家の子女で、両親が健在な者に限られていたということです。

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今年初めてのお稚児さんですね。稚児の舞が奉納されるのは7月28日の「太々御神楽祭」と、4月25日の「孫見祭り」と。新しいお稚児さんのデビューは孫見祭りで、卒業されていくお稚児さんのラストは太々御神楽祭になるのだと思います。お稚児さんは小学生の女子が5年間務められます。

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こちらが瓔珞です。

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着座して最後の準備。

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御祓いを受け、奉仕への資格を得ます。

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河口浅間神社「太々御神楽祭」稚児の舞の奉納です。


つづく



by senbei551 | 2018-08-11 09:46 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2017⑥

国の重要無形文化財にも指定された「稚児の舞」。
「太々御神楽祭」に向けて、最後の練習が行われました。

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すっかり暗くなった河口浅間神社拝殿に、お稚児さんたちがやって来られます。

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瓔珞(瓔珞)をつけて舞支度です。

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それは瓔珞じゃないような(笑

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みんな最後の練習ですが、緊張もなくいい表情ですね。いい雰囲気の中今まで十分な練習に励んでこられたのだろうということが伝わります。

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お辞儀もしっかりと。例に始まって例に終わる。基本ですが大切なことですね。

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一番小さなおふたりが取り組むのは「八方の舞」ですね。4月の「孫見祭」では舞われないので、今回本番で舞うのは初めてなのではないかと思います。

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祭りに来る前に、公開されていた動画で散々聞いていた音色、直に聞くことができ感動で少し震えました。

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すごくきれいで、本番を前にしてめっちゃ写真撮ってしまいました。

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基本の足の運びなど、先生から丁寧にしっかりとした指導をしていただいておりました。

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本番ともまた少し違う、楽しい雰囲気も漂わせつつの練習です。

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あいさつはきれいにしっかりと。順番にそろって傾倒する様子がとても美しい。

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次のふたりも「八方の舞」です。縦横斜めの八方向に動く難しい舞。

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足の運びも独特で、舞に個性を加えております。

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難しい立ち位置の入れ替えもスムーズに。

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楽士のみなさんも、もう長年のベテラン。リズムも体に染みこんでいるんでしょうね。

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つづいてこの子は「剣の舞」の確認です。

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本物の鉄でできた重い剣を器用に扱います。

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地に潜む悪霊を祓います。

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つづいては三人で「扇の舞」。

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ゆるやかなリズムにのって舞われる、扇を使った優雅な舞です。

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頭上に扇を巡らせるところが美しくもあり、難しいところでもあると思います。

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こちらの子も「剣の舞」。

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かっこよく立派に舞われておりました。

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そして最後に全員で舞うのが「宮巡りの舞」です。宮を三周巡り、拝礼と祈りを捧げる大切な舞です。

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暗闇の中で美しく浮かび上がる。本番と違い練習は夜行われるので当然、まわりは真っ暗ですが、行灯も灯り、地元の方のみが見守る中での練習の空気がとても心地よく、舞もすごく美しかったです。

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本番を前にしてすでに心満たされ、お腹いっぱいになってしまいます。

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無事舞いきられました。本番での「稚児の舞」も成功間違いなしです。

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最後もしっかりと礼で終わられます。稚児の舞では、子どもたちが5年間稚児の大役を務めます。1100年以上という長い年月受け継がれてきた歴史の一部に加わることは大変誇りあることですし、地元の方々に支えられての5年間、大変なことも多いと思いますが、大人になって生きていく上で大切なものが心の芯に残ると思います。

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今回は、「太々御神楽祭」本番だけではなく、準備・練習と観させていただきましたこと、とてもよかったと思います。
地元の方々に愛され、支えられての「稚児の舞」。それら全て含めてとても素敵でした。観に行ってよかった!!

これからも100年、200年、1000年と受け継がれていってほしい。大切な宝物です。



by senbei551 | 2017-07-28 19:48 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2017⑤

7月28日に開催される「太々御神楽祭」。その準備から観させていただいてきました。
祭り開催当日が「祭り」ではなく、その前の準備等から含めてが祭りだと思うわけです。せっかく山梨県まで行かせていただくなら、しっかりと「祭り」を観させていただきたい。そういう気持ちからです。

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富士山世界文化遺産として登録されている歴史ある神社です。浅間神社はたくさんありますが、その中でも最初に創建された神社と読んだ気がします。他の浅間神社は「せんげんじんじゃ」と読みますが、河口浅間神社は「あさまじんじゃ」と読むようです。

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こちらで4月25日の「孫見まつり」と7月28日の「太々御神楽祭」で奉納されているのが、富士山を鎮めるために1100年以上に渡って舞い伝わっている「稚児の舞」。バスを降りるとさっそく稚児の舞の絵が描かれており、テンションあがる。

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神社の前には、富士山信仰に伝えて宿を提供したり祈祷をしたりを担った御師と言われる家があります。最盛期には100軒以上もあったのだとか。「稚児の舞」を務めるのは、かつてはこの御師の家か、神職の家の子女に限られていたということです。

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鳥居をくぐると、懐の深い立派な杉並木が迎えてくれます。拝殿までまっすぐに見渡せる参道は実に迫力があり美しい。この光景を観るだけで、河口浅間神社の魅力にぐっと心を掴まれてしまいます。

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境内には樹齢1200年を超える立派な杉のご神木が7本植わっております。「稚児の舞」が始まったのが1100年ほど昔のことなので、この杉の杉は「稚児の舞」の歴史をずっと見守ってきたのでしょうね。この杉の樹を、その時代の稚児さんたちが見上げてきたのでしょう。

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拝殿。こちらで「稚児の舞」が奉納されます。事前にインターネットで動画は観ていたのですが、思っていたよりもずっと狭くて驚きました。

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富士を鎮める「鎮爆」の文字。貞観6年(864年)に始まった富士山の噴火を鎮めるために浅間神をお祀りしたのが、神社の始まりだということです。

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町の方々が来られて、「御神楽祭」にむけ拝殿のお掃除です。地区によって掃除の分担も決まっているようです。こうして地元の方々が祭りを支えておられる姿は、とてもいいものだと思います。

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大勢の氏子の方々が集まってこられて、本格的な準備が始まります。部外者自分だけですが(笑)不思議とアウェイ感はありませんでした。

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手分けをして準備が進められていきます。お話をお伺いしていると12年に一度で準備の役割が回ってくるようです。違ったらすいません…うろ覚え。毎年のことでも手順を思い出すのが大変なのに、十二年に一度ともなると、ほぼ初めてなくらい大変だろうなぁと思ったら、一度春に「孫見まつり」でやっているので!ということでした。なるほど。

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「稚児の舞」の舞台となる拝殿も、敷居が外されたり着々と準備が進みます。ああじゃない、こうじゃないとお話ししながらみんなで協力して。とてもいい時間だなぁと思います。

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神社正面に掲げられる大きな幟の準備も。これは最終日の片づけ時に少し手伝わせていただきましたが、かなりの重さです。

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縄を編まれるのも職人技です。

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お祭りのために地元の人たちが集まっての準備、本当に地元の方々が「稚児の舞」を支えられているんだな~と感じます。掃除をしながら「どこどこの家の○○です~」などと若い方が自己紹介されていたり、こういう場で交流も深まるんでしょうね。

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掃除をされている女性陣、しばらくして気が付いたのですが「ひょっとして舞の先生ではないですか?」とお伺いしたらその通りでした。ダイドー「日本の祭り」で見ていたので気が付きました。ちょうど担当地区にお住まいとのことで、準備のお手伝いもされていたようです。お忙しい中少しお話しをさせていただくこともできてよかった!!ついてるな!!

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男性陣は杉の樹のしめ縄の張替え。「ここから撮ると本殿も入るよ~」と親切に教えてくださるもと新聞社?の方もおられたり、いろいろとお話しもしていただき感謝です。この杉の横には樹齢500年というケヤキの大木があったそうなのですが、ほんの数日前に倒木してしまったのだとか。天寿をまっとうされてのことだそうです。

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祭りの準備はけっこう早い段階で終わってしまいまして、皆さんも明日に備えて帰宅して行かれました。僕はというとすることもなく、河口湖まで富士山を観に行ったけれども曇っていて見れなかったり、近くに「母の白滝」という滝があり、昔は富士山に登るものがここで身を清め、河口浅間神社でお詣りをしてから登山されたそうで、白滝にも行きたかったのですが、ある地元の方は「イノシシがでる」といい、ある方は「いや、クマもでる」、ある方は「サルに襲われる」と言い(笑)諦め、近くのお店まで歩いて山梨名物の「ほうとう鍋」をいただいて来ました。

今回の山梨訪問で、「稚児の舞」はもちろん観させていただくことができたのですが、「母の白滝」が見れなかったのと、富士山が見れなかったのと…。あと「めまき」という富士山をかたどった、または稚児が座る姿を模したと言われる郷土料理があり、それを食べたかったのですが、春の「孫見まつり」でした食べることができないそうで、いろいろやり残したことがあり、また来いということなのかな?とか勝手に思っております。

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町のみなさんが帰られてからは、本当にすることがなさすぎて、何時間か、ただただ座っていただけなのですが、この時間が実はすごく素敵でした。雰囲気のある境内、ここでどれだけのお稚児さんたちが舞われてきたであろう拝殿に腰かけ、歴史を感じていると、風がふわりと吹き、木々の間からヒグラシのカナカナという鳴き声が聞こえてくる。こんなに素敵な場所と時間を独り占めしていいのかな?と思うくらいに贅沢な時間でした。

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どれくらいの時間が経ったでしょうか。お稚児さんたちが来られ、「太々御神楽祭」に向けて練習が始まりました。
その様子は次回に。

(その6)につづく。

by senbei551 | 2017-07-28 18:39 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2017④

富士を鎮める河口浅間神社「稚児の舞」

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全五舞のうち、三番目に奉納されるのが「剣(つるぎ)の舞」。稚児の舞を通して唯一一人で舞います。

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おそらくは一番年長のこの子の剣の舞、すごくかっこよかったです。かっこいい!

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剣の舞は、採物(とりもの)として左手に剣を持ちます。

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場の悪霊を祓う舞で、時より地面に剣を突き立てるようにするのは地に潜む悪霊を祓う意味があるのではないでしょうか。

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本当の鉄ででいているとかで、重さもあるらしく女の子が扱うにはなかなか大変な剣のようです。

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それでも器用に手首を返しながら上手に舞を奉納されます。

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待っている間も、真剣なまなざしで他のお稚児さんの舞を見守ります。

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「剣の舞」では太鼓のテンポも少し早くなります。

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今年のお稚児さんは6人。毎年に比べると少ないそうですが、それでも一人一人がしっかりと舞われるので見ごたえがあります。全員が見事に「剣の舞」を奉納されました。


三番「剣の舞」

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続いて舞われるのが4番「八方の舞」です。「稚児の舞」は4月25日の「孫見まつり」と7月28日の「太々御神楽祭」で奉納されるのですが、ひとつ大きな違いがあり「孫見まつり」では、3番「剣の舞」までしか奉納されません。この「八方の舞」から後は、「太々御神楽祭」でしか観ることができません。

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「八方の舞」は二人舞で、採物をふたたび御幣に持ち替えて舞います。

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八方向を清め、大地を鎮める舞です。

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縦横斜めと八方向に動き、御幣の下をくぐって立ち位置を入れ替えるなど一番複雑な動きをする舞で、十分な鍛錬が必要とされる舞です。

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「稚児の舞」では足先を地面に沿わせるような独特の足運びをします。

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一番小さな二人も、しっかりとした練習を重ねてこられて無事、八方の舞を舞い切りました。

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春の「孫見まつり」のほうが、神輿なども出て盛大で大勢の人が訪れるようですが、長い歴史をこえてしっかりと紡がれている「稚児の舞」、五舞すべてを見るならば「太々御神楽祭」に来る必要がありますし、それにこたえてくれるものがこの「太々御神楽祭」にはあります。


四番「八方の舞」


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そしていよいよ次が「稚児の舞」最後を飾る、5番目の舞となります。

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「宮巡りの舞」。採物を扇に変え、お稚児さん全員で奉納する舞です。

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拝殿から土間をまわるように本殿へと進み、本殿で拝礼しお祈りを捧げます。

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その後、拝殿へと戻り再び本殿へと進んで拝礼。宮を三度巡り祈りを捧げます。

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今年は6人のお稚児さんが「太々御神楽祭」で富士山を鎮めるという大切な役を務めてくださいました。

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稚児は、かつて神官の家か、富士山信仰の世話役として宿を提供し祈祷を行った御師(おし)の家の娘に限られていたそうです。

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今ではそれほど厳しい条件はありませんが、氏子の子女の中から選ばれているそうで、大変名誉なことであるとされています。

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実際、富士山に祈りをささげるというのは、本当に大切な役割であると思います。決して大げさと言うことはないと思うのですが、同じ日本に住むものとして鎮静の祈りをささげていただいていることに感謝の気持ちです。

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扇を持った片手をずっと上げたまま宮を三周も回るのは本当に大変なことだと思います。

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最後に拝殿に帰って来て、祈りを捧げて「宮巡りの舞」しいては「稚児の舞」「太々御神楽祭」が終了となります。


五番「宮巡りの舞」

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朝から夕方まで。大役お勤めありがとうございました。

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先代の先生が笑顔で拍手を送っておられたのも印象的でした。

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大役を終えられたお稚児さんも帰路につかれます。


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みなさんで並んでパチリ。いい笑顔です。先生もお疲れさまでした。
いま目の前には6人のお稚児さんがおられますが、「稚児の舞」の1100年以上にわたる長い歴史。いったい何人のお稚児さんたちが、富士を鎮めることを願ってこの「稚児の舞」を舞い、どれだけの地域の人たちに支えられて現代まで伝えられているのでしょうか。「稚児の舞」を紡いでこられた先人の皆様に思いをはせるだけで、部外者ながらも、この「稚児の舞」の大切さを感じずにはおられません。

「稚児の舞」の魅力を考えると、長い年月を越えて脈々と伝えられている脈動のようなものが、「稚児の舞」の素朴な音色と、稚児たちの舞の中に息づいているように感じられるのです。そしてそれを地域の人たちが支え伝えていることに心動かされるのだと思います。

「稚児の舞」は国の重要無形文化財に指定されましたが、「稚児の舞」とは舞そのものだけではなく、それを支え伝える全ての人を含めて「稚児の舞」なのだと感じる祭りでした。

山梨県富士河口町・河口浅間神社「稚児の舞」
僕にとってはちょっぴり遠征になりましたけれども、行ってよかったです。

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最後ちょびっとだけ力仕事のお片付けをお手伝いさせていただくことができました。
地元の方と祭りを通じて少しでも関わり合いになれることが楽しくて仕方ありません。

(その5)につづく。


by senbei551 | 2017-07-28 15:00 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2017③

河口浅間(あさま)神社に1000年以上続く稚児の舞「太々御神楽祭」。

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二番「扇の舞」の間に神事、お昼休憩が入りました。

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詳しくは分かりませんが、最初の神事は拝殿外で執り行われました。

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火が焚かれます。富士山信仰と関係があるのでしょうか?昔は、火の前で稚児の舞を舞っていたと聞きました。

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その名残で、河口浅間神社では拝殿と本殿の間に土間があるという特異な形を残しているということです。火の前での稚児の舞というのもまたすばらしいものがあっただろうと容易に想像がつきます。

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神事の間、お稚児さんたちはおそらく社務所でお昼ごはんです。しっかりと瓔珞(ようらく)の入れ箱を持って。道具を大切にするように教えられているのだと思います。

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神事もしっかりと見届けさせていただきました。神事の雰囲気が好きです。祭りに行けばその場で空気を共有させていただくことができる。ありがたいことです。

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午後からの舞が始まるまでの少しの間、先代の先生のお話しをお伺いさせていただくこともできました。
富士山で稚児の舞をされたこともあったり、と色々とお話しをお伺いしました。
僕がちょっと緊張していて「稚児の舞」のことを「踊り」と話していたら、「踊り」ではなく「舞」です。とビシッとたしなめられました。「稚児の舞」への思いの強さ。失礼しました! お話しできてよかった。また来年も来てくださいね。と言っていただけたので、お伺いしたいと願っております。

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お稚児さんたちも帰ってきました。楽しそう!いい雰囲気です。

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休憩はこの後、4番「八方の舞」の途中でも入ったのですが、その時はアイスクリームタイムでした。

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この服装でみんな食べるのがかわいらしい。

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お稚児さんたちがカメラをむけられる中、華やかにアイスクリームを食べる拝殿の反対側で…

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ひっそりとアイスクリームを食べる楽士の皆さんが、なんかいいです。心惹かれます(笑)

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途中雨が降ったりもしましたが、祭は無事行われました。

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稚児の舞ももちろんいいけれども、準備や休憩時間もとても雰囲気がよかった。
地元の方々に愛される祭りなんだと感じました。いい祭りです。


(その4)につづく。


by senbei551 | 2017-07-28 13:30 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

太々御神楽祭2017②

1100年以上昔より、富士山を鎮めるために舞われてきた「稚児の舞」
「稚児の舞」には全部で5つの舞があります。
「御幣の舞」「扇の舞」「剣の舞」「八方の舞」「宮巡りの舞」です。

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最初に舞われるのが「御幣の舞」です。

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二人または三人で舞い、右手に鈴、左手に採物(とりもの)として御幣を持ち、場を清めます。

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舞が終わる度に交代し、全ての稚児が舞いを奉納します。

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楽士と呼ばれる舞の囃子方は氏子の男性が務めるそうで、この音色が素朴で実直で、長い歴史を超えて心に響いてくるような気がしてすごく好きです。楽士さんの構成は、バチと呼ばれる鞨鼓(かっこ)(=大型の鼓)が1人、大太鼓1人、笛が2人ということです。

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その実直で深みのある音色に合わせて、富士山を鎮めるために稚児たちが舞うというところに魅力を感じました。

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日本を象徴する山といえば富士山、日本の要という気がします。それを鎮めるための舞というのは、日本人にとって、とても大切なものだと感じるのです。それを1100年以上にわたって、稚児たちが担ってきてくれたことに心惹かれるところがあります。



1番「御幣の舞」YOUTUBEに舞いの動画が上がっておりましたので引用させていただきます。

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二番目に舞われるのが「扇の舞」です。

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二人または三人で舞います。

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右手に鈴、左手に扇を持ち、優雅に舞います。

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「扇の舞」も舞い手を入れ替えながら、全員が奉納します。

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お囃子の音色は「御幣の舞」とほぼ同じですが、テンポがゆっくりとなり、扇を上手く使っての優雅な舞に見入ってしまいました。

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御幣の舞に比べてぐっと難しくなる「扇の舞」ですが、小さなお稚児さんもしっかりと舞われます。

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上手な扇の使い方。指先にまで神経を通わせた舞です。

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2番「扇の舞」

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大変優雅で見ごたえのある「扇の舞」でした。

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(その3)につづく。

by senbei551 | 2017-07-28 13:06 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

祭りと子ども好きのカメラマンです。


by senbei551