太々御神楽祭2017⑤

7月28日に開催される「太々御神楽祭」。その準備から観させていただいてきました。
祭り開催当日が「祭り」ではなく、その前の準備等から含めてが祭りだと思うわけです。せっかく山梨県まで行かせていただくなら、しっかりと「祭り」を観させていただきたい。そういう気持ちからです。

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富士山世界文化遺産として登録されている歴史ある神社です。浅間神社はたくさんありますが、その中でも最初に創建された神社と読んだ気がします。他の浅間神社は「せんげんじんじゃ」と読みますが、河口浅間神社は「あさまじんじゃ」と読むようです。

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こちらで4月25日の「孫見まつり」と7月28日の「太々御神楽祭」で奉納されているのが、富士山を鎮めるために1100年以上に渡って舞い伝わっている「稚児の舞」。バスを降りるとさっそく稚児の舞の絵が描かれており、テンションあがる。

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神社の前には、富士山信仰に伝えて宿を提供したり祈祷をしたりを担った御師と言われる家があります。最盛期には100軒以上もあったのだとか。「稚児の舞」を務めるのは、かつてはこの御師の家か、神職の家の子女に限られていたということです。

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鳥居をくぐると、懐の深い立派な杉並木が迎えてくれます。拝殿までまっすぐに見渡せる参道は実に迫力があり美しい。この光景を観るだけで、河口浅間神社の魅力にぐっと心を掴まれてしまいます。

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境内には樹齢1200年を超える立派な杉のご神木が7本植わっております。「稚児の舞」が始まったのが1100年ほど昔のことなので、この杉の杉は「稚児の舞」の歴史をずっと見守ってきたのでしょうね。この杉の樹を、その時代の稚児さんたちが見上げてきたのでしょう。

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拝殿。こちらで「稚児の舞」が奉納されます。事前にインターネットで動画は観ていたのですが、思っていたよりもずっと狭くて驚きました。

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富士を鎮める「鎮爆」の文字。貞観6年(864年)に始まった富士山の噴火を鎮めるために浅間神をお祀りしたのが、神社の始まりだということです。

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町の方々が来られて、「御神楽祭」にむけ拝殿のお掃除です。地区によって掃除の分担も決まっているようです。こうして地元の方々が祭りを支えておられる姿は、とてもいいものだと思います。

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大勢の氏子の方々が集まってこられて、本格的な準備が始まります。部外者自分だけですが(笑)不思議とアウェイ感はありませんでした。

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手分けをして準備が進められていきます。お話をお伺いしていると12年に一度で準備の役割が回ってくるようです。違ったらすいません…うろ覚え。毎年のことでも手順を思い出すのが大変なのに、十二年に一度ともなると、ほぼ初めてなくらい大変だろうなぁと思ったら、一度春に「孫見まつり」でやっているので!ということでした。なるほど。

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「稚児の舞」の舞台となる拝殿も、敷居が外されたり着々と準備が進みます。ああじゃない、こうじゃないとお話ししながらみんなで協力して。とてもいい時間だなぁと思います。

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神社正面に掲げられる大きな幟の準備も。これは最終日の片づけ時に少し手伝わせていただきましたが、かなりの重さです。

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縄を編まれるのも職人技です。

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お祭りのために地元の人たちが集まっての準備、本当に地元の方々が「稚児の舞」を支えられているんだな~と感じます。掃除をしながら「どこどこの家の○○です~」などと若い方が自己紹介されていたり、こういう場で交流も深まるんでしょうね。

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掃除をされている女性陣、しばらくして気が付いたのですが「ひょっとして舞の先生ではないですか?」とお伺いしたらその通りでした。ダイドー「日本の祭り」で見ていたので気が付きました。ちょうど担当地区にお住まいとのことで、準備のお手伝いもされていたようです。お忙しい中少しお話しをさせていただくこともできてよかった!!ついてるな!!

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男性陣は杉の樹のしめ縄の張替え。「ここから撮ると本殿も入るよ~」と親切に教えてくださるもと新聞社?の方もおられたり、いろいろとお話しもしていただき感謝です。この杉の横には樹齢500年というケヤキの大木があったそうなのですが、ほんの数日前に倒木してしまったのだとか。天寿をまっとうされてのことだそうです。

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祭りの準備はけっこう早い段階で終わってしまいまして、皆さんも明日に備えて帰宅して行かれました。僕はというとすることもなく、河口湖まで富士山を観に行ったけれども曇っていて見れなかったり、近くに「母の白滝」という滝があり、昔は富士山に登るものがここで身を清め、河口浅間神社でお詣りをしてから登山されたそうで、白滝にも行きたかったのですが、ある地元の方は「イノシシがでる」といい、ある方は「いや、クマもでる」、ある方は「サルに襲われる」と言い(笑)諦め、近くのお店まで歩いて山梨名物の「ほうとう鍋」をいただいて来ました。

今回の山梨訪問で、「稚児の舞」はもちろん観させていただくことができたのですが、「母の白滝」が見れなかったのと、富士山が見れなかったのと…。あと「めまき」という富士山をかたどった、または稚児が座る姿を模したと言われる郷土料理があり、それを食べたかったのですが、春の「孫見まつり」でした食べることができないそうで、いろいろやり残したことがあり、また来いということなのかな?とか勝手に思っております。

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町のみなさんが帰られてからは、本当にすることがなさすぎて、何時間か、ただただ座っていただけなのですが、この時間が実はすごく素敵でした。雰囲気のある境内、ここでどれだけのお稚児さんたちが舞われてきたであろう拝殿に腰かけ、歴史を感じていると、風がふわりと吹き、木々の間からヒグラシのカナカナという鳴き声が聞こえてくる。こんなに素敵な場所と時間を独り占めしていいのかな?と思うくらいに贅沢な時間でした。

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どれくらいの時間が経ったでしょうか。お稚児さんたちが来られ、「太々御神楽祭」に向けて練習が始まりました。
その様子は次回に。

(その6)につづく。

by senbei551 | 2017-07-28 18:39 | ◇河口稚児の舞 | Comments(0)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。子どもの笑顔を撮るのが一番好きです。


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