滋賀県草津市、伊砂砂神社へ「渋川花踊り」を観に行ってきました。
配られていた資料によりますと、神社建立の応仁2年(1468年)の翌年の干ばつの時、村民が雨ごい祈願を行った結果雨が降ったことに対するお礼として神前で踊りを奉納したのが始まりということです。
夜だけの芸能でありまして、フラッシュが暴れまくりで写真はなかなかうまく撮れませんでした。
許されるなら脚立で上から撮ったり、三脚でシャッター遅くして撮ったりすればいい感じに撮れるのかな…と思いました。
さすが滋賀県。あちこちに飛び出し坊やがおりました。こちらは花踊りのキャラクター「しぶはなちゃん」。
通りのあちこちには、花踊りの絵が描かれた行灯がつるされております。
境内では子どもたちに無料で配られるポップコーンと甘酒の準備中。ポップコーンをいただいて少しお話ししながら始まりを待ちました。
花踊り自体は20時から境内で行われますが、先だって19時より江州音頭の総踊りが御旅所から神社まで行われます。
踊りはけっこうバラッバラですが、みんな一様に楽しそうです(笑)
総踊りを少し観て神社に帰ってくると、アララびっくり!!人でいっぱいでした!!
花笠を被った踊り手さんたちが出てきました。昔は大人の男だけの踊りだったそうです。
どこの祭りでもそうですが、今は子どももがんばっています。男の子の姿を観なかったのがちょっと残念です。男の子もがんばれ!
神社の中へ円になりながら練り込んでくる「道歌」から花踊りが始まります。
「道歌(みちうた)」「御礼(おれい)踊り」「参宮(さんぐう)踊り」「坂東(ばんどう)踊り」「弁慶(べんけい)踊り」「綾(あや)の踊り」「所望(しょもん)の綾踊り」「塩汲み(しおくみ)踊り」「嫁振り(よめふり)踊り」「忍び(しのび)踊り」「御寺(おてら)踊り」「御月(おつき)踊り」「殿(との)の踊り」「軍(いくさ)踊り」「堺(さかい)踊り」「うわなり踊り」「暇(いとま)踊り」「所望(しょもん)踊り」の十二の踊りが行われます。
側踊りが輪になって踊る中央で、シンボウウチ、太鼓打ち、歌い手が唄い踊ります。
どの踊りも基本は同じような踊りをしますが、歌の間奏部分の所作が曲によってそれぞれ異なるそうです。
一つの踊りも長くて3分程度と短いものばかりが集まっております。
「弁慶踊り」を動画で撮って見ました。こういう感じの踊りです。
唄われている内容もよく聞くと面白く「御礼踊り」は雨が降ったことに対するお礼の踊りで
「参宮踊り」は伊勢まいりをする歌、「塩汲み踊り」は浜辺で塩をつくるために海水を汲む姿を唄った歌など、なるほど!と思う内容ですが
「嫁振り踊り」あたりからちょくちょく面白くなってきまして、同歌は嫁と中が悪くて、嫁いびりをする姑の歌(笑)
「忍び歌」は、女性が男性と逢引をし、見咎められた時の言い訳の歌
「殿の踊り」は個人邸宅の門、白砂、座敷、厠の様子を唄った歌となっております。
今回は唄の内容まで気を向ける余裕がありませんでした。
どういう行事かは今回で分かったので、次いけるようでしたらもうちょっと余裕をもってのぞみたいなぁと思います。
最後に、楽しい踊りが終わってしまうことを惜しむ気持ちに応えて踊る「所望踊り」が踊られて「渋川花踊り」はおしまいとなりました。
アップテンポな唄で盛り上げて終わるスタイルでした。
「しぶはなちゃん」も来ていました。
滋賀の祭りはよいですね!また観に行きたいと思います。