長刀まつりに参加された方も観に来てくださっているようで、素敵なお祭りをありがとうございました。
ゴールデンウィークは滋賀県の祭りウィークでもあります。
多くの素敵な祭りがひしめき合っておりますが、その中で今回は小津神社の「長刀まつり」に行って来ました。最寄駅「守山」から行けるだけでも他に下新川神社の「すし切り祭」、馬路石邊神社の「豊年踊り」など魅力的なお祭りが行われており、どこに行こうか迷ってしまいます。
「長刀まつり」は、 名前にもなっている通り「長刀」を振りながら練り歩く「長刀振り」
太鼓、鼓(つづみ)、鉦(しょう)、笛、ササラなどからなる「田楽踊り」
三基の神輿、二基の子供神輿などから成り立っています。
祭りが始まる前のそわそわとした空気がうっすらと漂い始める朝。祭りは9時半ごろに小津神社の大鳥居前から始まります。
長刀を担当する子供たちにとっても思い出に残る晴れ舞台となることでしょう。
祭り関係者たちが続々と集まり始めます。この雰囲気だけで自然と気分が高まってきます。
今日まで何度も練習してきたのであろう長刀を駆使した技を子供たちが披露してくれました。
一回転するようなアクロバティックな大技を他に誰も観ていない目の前でおしげもなく披露してくれました。すごい。
まだ小さな子から、青年、大人まで長刀振りの年齢には厚みがあります。
ササラの女の子たちもやってきました。長刀の男の子たちの衣装はかっこよく、ささらのお女の子たちの衣装はとてもかわいらしいです。
長刀まつりには11の地区があり、8年ごとに持ち回りで開催されております。
この地区の人たちが次回参加するのは8年後となります。
この艶やかな衣装も、宵宮、本宮の二日間のためだけに用意されるそうで、1400年だったでしょうか受け継がれてきた伝統の力強さと、祭り人たちの思い入れを感じます。
このささらの衣装を着た子どもたちの美しさに惹かれて、この祭りを観に来た側面も大きいです。実際とてもきれいでした。
こちらは笛の子。
全員が揃うと、あいさつのあと大鳥居へと移動します。
行列の先頭を歩く、まだまだ小さな長刀の子どもたちが本当にかわいいです。
祭りの始まりを前におごそかな気持ちになり、祈りをささげているのでしょうか(笑)それとも眠たいのかどちらかでしょう。
そしておやじが元気である。このおやじさんとは少し長く話させてもらったのですが、なかなかどうして熱い方でした。
このおじさんは、ちょろちょろしている子供をガツーンと叱っておりました。昔はこういう方がたくさんいてくださったのでしょうね。こういう方の存在が、地域の人の結び付きという祭りの大事な部分に芯を通してくれているのだろうと思います。
大鳥居を小津神社社殿にむけて行列が出発します。
年齢が高くなるにつれて、整った美しい動きになっていく変わりようが観てとれて成長を感じます。
小津神社ご本殿までにある小さな社の前で披露が行われました。一連の長刀振りの動きには決まった型があります。
「長刀振り」に続いて「田楽踊り」の行列がゆっくりと艶やかに進んできました。
鼓の子どもも立派に大役をこなされておりました。
社の前に「サンヤァレ」と唄声も心地よく「田楽踊り」が奉納されます。
太鼓を動かしながらも息の合った踊りは見飽きることがありません。
行列は引き続き小津神社本殿を目指して進みます。
本殿(拝殿)前で長刀振りの披露が行われます。
境内三カ所ほどで披露が行われます。
それぞれに達者なもので自身のようなものすら感じ、8年に一度のこととは思えないくらいです。
太鼓打ちの子どもたちは男の子ですが、美しいですね。こちらの衣装や見事な装飾が入った撥も自前だそうです。
しばしの休憩タイム。ささらの子どもたちは美しく、休憩中も周囲は僕含めカメラマンだらけです。
祭りに行く前から笠ごしの目線を撮りたいイメージがありました。なかなか上手くいかないですけれども。
こんな笑顔されたらこっちまで幸せになります。
たぶんこの一枚が今回一番撮りたかった一枚です。
「わしも撮ってくれんかの?」というわけではないでしょうが、おじさんのくつろぎに癒しを感じます。
一部ではガソリンどんどん投下されておりましたが、全体的にあまり酒も入らず大人しい印象でした。もっとベロベロでもいいと思うんだ。何人かそういうのはいましたけど。俺は飲みたかったです(笑)
神輿、長刀、田楽踊りという順番で御旅所経由の若宮神社へ向けて出発していきます。
この時点でお腹いっぱいなくらい濃密でしたが、祭りはまだまだこれからです。
その2へつづく。