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六縣神社「子出来おんだ」

奈良県は六縣神社で「子出来おんだ」を観させていただきました。
「砂かけ祭」の行われる廣瀬神社から徒歩15分ほど。二時間ほど間が開いていますが、同じ日にこんなに近い場所で魅力的なお祭りをふたつも観ることができるなんてありがたいことです。

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境内に付くと最高の笑顔がお出迎えしてくれました。祭りに参加する子どもたち。開始の二時間前でしたが境内で遊んで待つとのこと。「これあげる」とキャラメルをくれました(ただし、地面に落ちたw)
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社務所のようなところでは、奉仕者のみなさんが開始までしばしの時間を過ごしておられます。
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ほの暗くなりだした17時に拝殿にて神事が執り行われます。
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巫女さんによるお祓い。昔は大阪でよく湯立神楽をされていたそうです。丁寧にみなさんをお祓いしてくださいます。
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神事のあとその場で簡単な直会が行われます。
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18時になるに近づいて子どもたちが続々と拝殿に集まってきます。先ほどの子どもたちもまっさきにやってきました。本格的に集まり始めるのは、ほんと3分ほど前。めっちゃギリギリです(^^)

どうして子どもたちがたくさん集まってくるのか!この子たちには立派な役割があるのです。

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…とその前に途中停電のハプニングがあって、1人退場しました(笑)「お母さ~ん!お母さんいますか~!」
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始まる前に「子出来おんだ」について丁寧に解説してくださいます。「子出来おんだ」は田おこしから田植までの作業を再現し、豊饒を予祝するところは他の御田植祭と同じなのですが、妊婦の弁当運びと安産を伴うことから「子出来おんだ」と呼ばれ、始まりは平安時代とも伝えられているようです。

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祭りは「水見回り」から始まりますが、周囲から「ちゃんと働けよ~!」などとヤジがとび、終始和やかな雰囲気で進められます。
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端で様子を見守る子どもたち、この後大きな役割があるのです。

それは…

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大人たちをボッコボコにすることです。「ぼちぼちやで~」の掛け声にソワソワしだし「それいけー!」の合図で一斉に襲い掛かります。

…いや、これ集団暴行事件ではなくて、子どもたちは風雨を表しているそうです。
風雨に襲われながらも、田の仕事をこなし豊作を祈願するわけです。

…まぁ、そんなこと関係なしに子どもたちはめっちゃ楽しそうでしたが。

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続いて「牛使い」。面をつけるわけでもなく、手で角を模しただけ。なんだかユーモラスでほのぼのします。すごく好きな雰囲気です。
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そしてボコられます。
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続いて「施肥」。
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ボコられます。
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「土こなげ」。「そこに大きい石あるぞー」などとヤジが飛ぶと「よっしゃ」と石をどけるしぐさをしたり。
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子どもたちも、めっちゃ楽しそうで、にこやかな笑顔です。
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この頃になるとテンションあがってきて作業の邪魔をしたりします。これも風雨なのです。
「なんや、今日は風が強いなー!」

「ぼちぼちやでー」

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「それいけ!」の合図を待てない子どもたちの壁が農夫たちに迫ります(笑)みんな、いい顔!

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そして、やっぱりボコられます。
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「田植」。大人たちもいい笑顔をしているのがよいですね!
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ねずみが出てきたりもして、子どもたちは大喜び!
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テンションあがって暴風「注意報」発令です。
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古老のみなさんも笑顔で見守ります。昔は暴風雨にやられたし、もっと昔は暴風雨になったのでしょうね(^^)
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最後に「螺拾い」

「それいけー!」

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「暴風警報発令!」「暴風警報発令!」

暴風雨にボコボコにやられはしましたが、なんとか無事田植え作業も終わったようです。
この子どもたちの元気を観たかったのが、こちらにお伺いした大きな理由だったので、期待通りで満足です。

つづいて「子出来」の由縁たる妊婦さんが登場します。

やっぱり祭りにも「女性の華」がないと!!!

…と思っていたら

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なんだか、ごついです!!声も変なものを食べてしまったような裏声です。
そう!実は、この妊婦さん…オッサンなのです(笑)

本厄の男がこの役にあたります。

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しゃなりしゃなりと拝殿を回りますが、女性の色気などというものはみじんもなく、妖気すら漂っている気がします(笑)
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子どもたちも、勇気があることに顔を覗き込んではウケています。
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「後ろにネズミがおるでー!」などとヤジが飛ぶと「いや~ん」とおののいて見せますが、その不気味な様子にこちらがおののきました。
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神主の前に戻ってきて少し問答を繰り返すうちに「キリキリ腹が痛くなりました」と妊婦が陣痛を訴え、しばらくきばった後に見事出産します。
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「できました!ボン(男の子のこと)できた、ボンできた!」と神主が太鼓をたたいて祝います。

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最後に農夫が登場し、種まきを行って一連の行事が終了となります。

期待通り、子どもたちが元気で地域のつながり、歴史が感じられる素敵なお祭りでした。
行ってよかった!

また機会を作ってお伺いしたいですね。

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しばらくは妊婦さんが夢に出てきそうですが!!

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御朱印はないとのことですが、代わりに祭りの後に配られるお札に押されている印をいただいてきました。
by senbei551 | 2014-02-15 01:13 | ◆奈良の祭り | Comments(0)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。子どもの笑顔を撮るのが一番好きです。


by senbei551