カテゴリ:◇奥三河花祭り( 8 )

「しめおろし」が執り行われ、ついに今年の幕を下ろした「上黒川花祭り」。

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舞庭を囲うしめ縄も切り落とされ、祭りが終わったんだなという寂しい気持ちが大きくなります。

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「添え花」も下ろされ、各家庭に持ち帰って縁起物として飾られます。

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慣れた人では「ざぜち」を外して持ち帰る人も。あわただしく解体されていく舞庭。
一昼夜に渡って行われる「花祭り」の長さとのギャップに驚きつつも、「終わったー」という一種すっきりとした気持もありました。

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村の人や、自分と同じように遠方から観光に来た人も帰路につきます。
だいたい遠方から来た人は車です。しかし夜を徹して行われる祭りの疲れは半端ではなく、よく車ですぐに帰れるなぁと驚きます。

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来るときはタクシーで来ましたが、帰りは村営バスが動いている。しかし時間が13時40分ごろ。今の時刻が10時半。
まだ3時間以上もありました。祭りの片づけが手伝えるものなら手伝いたいのですが、なにも知らないでは逆に迷惑もかかりますし。

上黒川花祭りの花宿の真ん前には「湯~らんどパルとよね」という天然温泉の施設があり、600円で入浴できちゃいます。
そこでバスまで3時間時間をつぶすことに。
お風呂には、花祭りを終えてひとっ風呂浴びに来ておられた地元の方々もおられ、こちらのことを覚えていてくださったりで少しお話ししたり、子どもは「てーほへ」と口ずさんでいるし、いい雰囲気。家で鈴の代わりにマラカスを持って練習しているという話でかわいい(笑)

温泉に入ると気持ちいい~~~!!!!どど~~んと疲れが一気に押し寄せ、浴槽の中で寝てしまいました。これは危険と湯船の外に出ると立ちくらみで倒れそうになりながら、ベンチに腰掛けまた寝てしまう。「花祭り」には車で来るのが一番便利なのですが、自分には寝ないで車を運転して帰る自信がありません(^^;)

1時間くらいでしょうか、寝ていると「大阪から花祭りを観にお越しの方」と館内放送がかかった気が。
実は舞庭で撃沈した時、横に座っておられた20年以上「花祭り」に通っておられる方が、東栄駅まで車で送ってあげるよ!と言ってくださっていたのですが、その後、しっかりとしたお話しもできていなかったので諦めていたのですが、ご丁寧に放送で声をかけてくださってのことでした。

急いで、フロントに!ご夫婦の温情に甘えて車に乗せていただき、お話ししながら、夢の中に行きながら東栄駅まで行くと、途中だからもう少し先の駅まで送ってあげるよ!!という親切なお言葉!!

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到着したのがJR飯田線「三河大野駅」に12時30分。「また花宿で会いましょう」とお礼を言ってお別れ。予定よりも2時間以上早く駅に着けた!!!
帰りも片道6時間、うまく行けば予定より早く帰れるぜーーー!!!と喜んで時刻表を見てびっくり。

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「…ツギノデンシャ、15ジ」。二時間半後でした(笑)よりによって一番電車がない時間帯。
もちろん無人駅。周りなんもない(笑)

仕方ねえや…と駅のベンチで寝ました。二時間くらい。
途中、近づいてくる子どもの声と「◯◯ちゃん!そっち行っちゃダメ」というお母さんの声がした気がするのは、夢だったのか本当だったのか、考えないようにします(笑)
二時間半、意外とあっという間でした。電車が来て、電車の中でも爆睡(笑)のび太くんか!俺は!!
そんだけ疲れていたということだと思いますが、こういうアクシデントなども含めて本当に楽しい花祭りでした。
時節、人の温情に触れることができるのが旅や祭りの醍醐味のひとつでもあります。

また行きたいと思います。

上黒川花祭りについては、こちらをご覧ください。



山見鬼さまのブログで紹介してくださいました。ありがとうございます。




おわり




by senbei551 | 2017-01-04 15:01 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)
何年も前から足を運びたいと思いつつ、ようやく訪れることができた「花祭り」。
700年以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」。その歴史の中の1ページに刻まれる2017年の「上黒川花祭り」もいよいよ終わりを迎えようとしています。
1月3日10時半の「二丁鉾の舞」に始まり、15時の「釜祓い・湯立神事」。本格的始まったのが17時の「撥の舞」。そこからノンストップで15時間半。

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明るくなった舞庭(まいど)では、「湯たぶさ(たわし)」を手に四人の若者たちが舞い始めます。

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「湯ばやし」です。どんな次第かは事前に調べてあったので、こちらも準備万端、その時を待ちます。

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「花祭り」大好き少年も「MY湯たぶさ」を持って、ワクワクドキドキ。

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窓から入る新しい朝日が、「花祭り」の持つ「産まれ清まり再生する」の気持ちをより一層強めます。

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激しさを増していく「湯ばやし」。いよいよその時か!!と思わせておいて、ちょびっとだけだったりなかなかにじらしてくれます。

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こちとらもう準備万端だぜ~!!こちらのページによると、このスタイルでも「中級者」とのこと。「人間国宝級」は手ぶらに赤ふんどしらしい(笑)

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キターーーーー!!!!キターーーーーーー!!キーーーーターーーーー!!!

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しっちゃかめっちゃかーーーーー!!!!ついでにこのおっちゃん下黒川の湯ばやしにも上半身裸で写ってたーー!!

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女の子もびしょびしょー!

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「市の舞」の榊バチコーン!、「すりこぎ・しゃもじ」の味噌べったり、そしてこの「湯ばやし」のびっしょびしょ!!!「花祭り」の三大阿鼻叫喚地獄絵図です(笑)しかもその三つに共通するのは、やられると縁起がよいという抗いようのない切り札。

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もちろん防水ではないカメラのことを忘れるほどにテンション上がって、僕もびっしょびしょ!!!!でもやらなきゃ本当に「花祭り」に来たことにはならないよ!!自ら進んで榊にぶたれろ!!味噌を塗られろ!!!湯をあびろ!!!!です。全部ほんま楽しいんやもん。観てるだけじゃダメ!

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湯を浴びると一年間「無業息災」で過ごせるという「湯ばやし」。釜の湯だけでは足りず、どんどんバケツで追加投入されますが、途中からお湯が足りず、冷たい!!!ぬるま湯??いや、これ水でしょーー(笑)帰って次の日から風邪ひきました。一日で治ったのはたぶん「湯ばやし」のおかげということで(笑)

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やりすぎた罰に舞庭をうさぎ跳びで一周する若人たち…ではないですが(笑)最後の力を振り絞って激しく舞います。

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写真観てもらったら分かるように、地面はもうビッタビタ。会場のテンションおかしい。一気に目が覚めた思いです。

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甲子園のグラウンドキーパー「阪神園芸」も驚きの速さで舞庭が整備されていきます。

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しばしの静寂の中、頭上で水を滴らせる「ざぜち」が「湯ばやし」の激しさを物語っております。

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そして現れた最後の役鬼「朝鬼」。

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朝日を背負っているからでしょうか、朝鬼は邪鬼を払う力強い鬼というよりは、力強いが、新しい朝、新しい命、生まれ変わりを祝福するような神聖な印象を受けます。

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他の役鬼たちとは違った雰囲気。長かった花祭りの終わりを思わせるからかも知れませんが、「花祭り」の美しい部分を象徴するような感慨深さがあります。

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かつて花祭りが民家の土間で行われていた頃には、朝鬼はその家の主が務めたそうです。

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上黒川は花宿の雰囲気が本当にすばらしく美しい。初めて来た「花祭り」がこの「上黒川」で本当によかったと思っています。

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子鬼も舞います。

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「山見鬼」「榊鬼」「朝鬼」、奥三河で時代をこえて住み続けている鬼様たちに会えてよかった。
舞庭の上から神様や、花祭りを伝承してこらえたご先祖様たちも喜んで見ておられるのだろうな~などと、部外者ながら「花祭り」に触れたことで、いよいよ終わりを迎えるに感傷的になってしまいます。

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朝鬼が帰ると、つづいて「獅子舞」が登場します。本当に最後の最後。

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獅子は湯たぶさをくわえて場を清め、五方を舞います。

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そして印象深いのは、帰っていきかた。まるで時間が逆戻しになったかのようにお尻から戻っていきます。時間が繰り返されること、大げさだけど生き死に生まれ変わりを感じさせるような、物事に終わりはなく、また繰り返し続いていくことを暗示させているような不思議な印象を与えられました。

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最後に「しめおろし」と言って神事が行われ、太鼓と唄に合わせて「しめ縄」「びゃっけ」「湯葢」「ざぜち」等が取り外されます。
神様はどこでお帰りになられているんだろう。そこは知りたいところです。

長い間気にしながら、ようやく来ることができた「花祭り」。ばっちり楽しませていただくことができました。
なんだろう「奥三河の隠れ里に700年以上つづく」と散々書かせてはいただきましたが、自分にとっては「特別」であったり、「驚き」があったわけではなく、「祭り」ならではの「非日常」はもちろんそこに大きく存在しているものの、昔から知っているような「身を置くことが心地よい」すごく「自然」な喜びがそこにあった気がします。

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最近はどこの祭りもそうですが、人手不足、開催・継承の難しさがあります。
本当の苦労も楽しさも、村で暮らし、祭りに深くかかわる人たちにしか感じることはできません。
苦労や楽しさの上に、たった二日間だけ「祭り」として開催される場に、部外者である自分たちが参加させていただいております。そのことを忘れないで、楽しませていただける範囲でせいいっぱい「花祭り」を楽しみたい。また舞庭の空気に身を任せて浸りたいと思いました。

行けてよかった!

(その8・おまけ)につづく。



by senbei551 | 2017-01-04 10:20 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)

上黒川花祭り2017(その6)

奥三河の隠れ里で700年以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」。
時間は4時半をまわり、上黒川の花祭りも残すところあと5時間半。

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「山見鬼」「榊鬼」「朝鬼」という三つの役鬼のうち最も重要とされる「榊鬼」の出番です。
「山見鬼」の時と同じく、まずは子分的な「伴鬼」から出てきます。鬼様がでてくると舞庭が独得の雰囲気に包まれます。

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そして親分登場!「榊鬼」様キタ~~!!こりゃまたすごい迫力だ!!!

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面のデザインからもがっつりと伝わる迫力!!!かっこよすぎるぜ!!いったいどれほど昔に、どのような方がデザイン制作されたのでしょうか。
昔話があって本物の鬼様が御面になってしまって伝わっているとか、鬼様がくださった御面とかそんな話が残っていても信じてしまいそうな出来です。

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「榊鬼」は、反閇(へんばい)という独特の足踏みで、大地に新しい生命力や活力を吹き込み、自然の恵みや、五穀豊穣をもたらす鬼とのこと。

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「山見鬼」の時と同じく、親分が休憩中は伴鬼たちがぞんぶんに舞います。

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こちらは「一番子」でしょうか。一番子はいずれ親分鬼を受け継ぐ者がされるのだとか。花宿に来てお話しさせていただいた年配の方は「俺は20年間鬼をやった。こんな人はいないと思うよ」と誇らしげでした。

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「榊鬼」の大切な見せ場として、人と問答、榊の引き合いをします。その双方「知恵比べ」「力比べ」に負けた鬼は、人に土地を譲り渡す約束をし、辺べ、釜割、たい割、片手舞、両手舞、五方立等を舞い、祝福して退散するとのこと。

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人間すげ~な!自分だったらこんなの目の前に出てきたら、問答するどころか悶絶して気失っちゃうよ。

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終盤になると鉞を持ち替え、燃え盛る薪をバチコーンと打ちはたいたりもします。

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他の地区では燃え盛る薪の中に鉞を突っ込んで炎を巻き上げるところなどもあるようです。炎の力、鬼様の力で邪鬼を退散させたり、活力を与えたり…というような意味あいがあるのかな。

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「榊鬼」すごい迫力でした!!

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「榊鬼」が帰ったあと、伴鬼が最後の力を振り絞って舞いおさめます。一番子さん?こちらの鬼さんの最後、動きも大きくて勢い、力があってすごくよかったなぁ!

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「榊鬼」が体からお帰りになり、人間に戻る。本当に大変なようです。鬼の面には視界がほとんどなく、ほぼ周囲が見えない暗闇のような中、太鼓、笛、セイト衆の囃子に合わせて限界まで激しい舞を踊ることで体に神が宿るのだと思います。

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大迫力の「榊鬼」の余韻漂う舞庭につづいて降臨したのは、あるいみ「榊鬼」以上の破壊力を持つ「摺子木(すりこぎ)」&「杓子(しゃもじ)」のコンビ。「花祭り」の中でも異彩を放つコンビです。

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やることは単純明快かつなんともおそろしい、顔に味噌を塗っていくという荒業。特にしゃもじは面積がでかく、べっとりといっちゃいます。

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問答無用に舞庭にいるありとあらゆる人の顔に味噌を塗っていく。しかも避けることができない「塗られると縁起がよい」という免罪符つき。

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わー!こっち来たー!!!ちょっとうれしい不思議(笑)しゃもじと、すりこぎの二人に左右それぞれべっとり塗っていただきました。時間は5時半。深夜で疲れ切ってきていて、もうどうにでもなれ!という疲れと快楽が入り時混じった不思議な感情。
さらにこの味噌がすごくおいしいのです。晩ごはんを食べておらず空腹なお腹を喰いつなぐ。「僕の顔をお食べ」という子どもたちのヒーローになった気分です。

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「あっちの子がまだいけるぞ」と指さす。人間性が現れる場でもあります(笑)

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容赦がない(笑)でもみんなめっちゃ笑顔になるのです。そしてこの子、「宝の舞」「伴鬼」とやってた子?違う?もしそうだったら、この楽しみっぷり最高ですし祭りに欠かせない存在です。

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舞庭にいるほぼ全ての人の顔がおいしいことになった頃、腰のひくい不思議な人物が出てきました。婆(ばばあ)です。

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そして可憐にしゃなりしゃなりと歩く「巫女」が登場します。「巫女」は扇と鈴を持って、御礼ぶんごうり、生まれ所を延べ、釜の廻りを舞って歩くとのこと。よくわかりません(笑)

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わかるのは、すりこぎ、しゃもじ達が現代の男性ともれなく同じで「巫女」さんが好きらしく、ちょっかいを出そうとすること。それをババアが鉄壁の防御で守る!

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と言いたいところなのですが、一対二の勝負。ババアはけっこう守りきれずに、すりこぎたちが巫女に接近するのですが、そこはすりこぎたちがいい若者なのか、愚かなのか(笑)ババアが気づくように巫女の側で「ほれほれ!ちょっかい出しちゃうよ~」と鈴を鳴らします。あわててババアが飛んできます。

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10分ほど攻防を繰り広げたあと、無事巫女を守り切った?ババア、すりこぎ、しゃもじたちも引き上げていきます。

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帰り際にもお仕事を忘れない勤勉さ。

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続いて「火の禰宜」「翁」といった面を被った「演能」の次第が執り行われるのですが、ここで逝ってしまった自分です(^^;)
時間は朝6時。花宿に到着してからカメラ離さず17時間。椅子に座ったらそのまま夢の世界へ。笛や鈴の音が心地よい子守歌がわりです。

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時より目の前で気配がして、目を覚ましてカメラを向けるも、後ずさりして逃げるように下がっていく禰宜さん。「ああ…」とまた夢の中へ落ちていく自分。

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気が付くと白い顔の禰宜さんが、黒い顔の「翁」に変わっていました。一時間ほど寝ていたのかな…という気持ちでしたが、実際は20分ほどでした。

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つづいて「四ツ舞・扇の手」が舞われます。はじめは上衣を持って舞い、途中上衣を来て鈴と扇を手に舞います。

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「花祭り」の中でも最も長い時間舞われ、複雑な所作が含まれるため、強い体力と洗練された技術が必要とのこと。「花の舞」「三ツ舞」と舞い終えてきた熟練の若者がつとめる集大成ともいえるような舞でしょうか。

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しかし自分はまだ半分夢の中。すっかり電池が切れてしまって動く力がありませんでした。花宿に到着してからパンをふたつ食べただけで、その後ご飯を食べにいくタイミングも掴めず、食べたのは顔に塗られた味噌だけ(笑)
座った横に20年以上花祭りに通われている方がおられ、寝ながら、花祭りみながら、お話ししながら…というなんだかわからない状態を楽しんでいると、地元の方がトントンと肩を叩いて「ご飯食べておいで」と。売店でご飯をふるまってくださるとのこと。
正直、食欲よりも眠気の状態だったのですが、やはり食べねば…と隣に座った方といっしょに売店へ朝ごはんへ。「ごはん」「みそ汁」「漬物」という朝ごはんの代表選手のようなメニュー。温かい!!!おいしい!!体に染み入る!!舞庭ではまだ「四ツ舞」が行われており、聞こえてくる笛と太鼓の音に、がんばっているのに申し訳ないな~と思いつつも、止まらない手。ほんとにおいしかった!!!そして食べたことで元気がかなり回復しました!食ってすごい!人の温情ってありがたい。

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胃袋を満たし、新しい日の光に明るくなってきた舞庭に戻ると、まだ「四ツ舞・扇の手」が続いておりました。本当に長い舞に頭が下がります。
舞い終わったのは7時半。1時間以上舞っておられたことになります。

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つづいて次第は「四ツ舞・やちの手」へ。

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熟練の舞手の皆さんが舞われます。

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この時間になると一眠りしたのでしょうか、子どもたちもまた舞庭に戻ってきました。

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時間がおしていたため、途中やちから剣に持ち替えて「四ツ舞・剣の手」。花祭り好きオーラ漂う少年も帰ってきました。

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8時半ごろ終了。上黒川花祭りもいよいよ終盤。終わりを迎えようとしています。

(その7)へつづく。

by senbei551 | 2017-01-04 08:25 | ◇奥三河花祭り | Comments(4)

上黒川花祭り2017(その5)

奥三河の隠れ里で700以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」
前日の17時より本格的に始まった「上黒川花祭り」も日付をまたいで1時。
舞庭(まいど)に残る「市の舞」の熱い雰囲気を打ち消すように、囃子のリズムが変わります。
いよいよ登場!!

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「鬼」の登場です!!敬意をこめて「鬼様」と呼ばれるそうです。「花祭り」といえば「鬼」と言えるほどの主役的存在!!

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舞庭の衆たちも盛り上がる!!僕も「待ってましたーーー!!」という感情!!でもあれ??
意外とこじんまりしている。期待してたけど、こんなものなのかな??と少し頭をよぎった瞬間。

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キターーー!!こっちが本命でした。主役は遅れてやってくる(笑)
迫力、雰囲気が全然違うよ!!!

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「山見鬼」です。最初に入ってきたのは「伴鬼」といって、こちらの鬼の子分みたいなものなのでしょうか(^^) 迫力がスゴイ!!
五方(東西南北・中央)で睨みをきかせます。こんな迫力ある顔でにらまれたら悪魔外道も近寄ってこれないね。

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「神社」とか神聖な場所って、元々そういうエネルギーを持った場所ではあると思いますが、人々が積み重ねてきた祈りがより神聖にしているところもあると思うのです。この鬼様の持つ雰囲気や、最初に舞庭を観たときに感じたエネルギーも、先祖代々「花祭り」を行ってきた人々の思いが込められた結果ではないかとも思います。

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いや~!かっこよろしいなぁ!!同じような写真ばっかり載せて申し訳ないけど、こっちもこっちも載せたくなる(^^)

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「花祭り」ではどこの地区でも「山見鬼」「榊鬼」「朝鬼(茂吉鬼)」の三つの役鬼が登場します。

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その中で最初に登場する「山見鬼」は、あの世である「白山」に清まりの結願のために籠る人々を救い出し、鉞(まさかり)で白山を打ち割る鬼とのことで、東栄町では別名「山割鬼」とも呼ばれるそうです。

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村に産まれた子どもたちが清く産まれ育ち(産まれ清まり)、やがて年老いて白山(あの世)に籠って産まれ変わる(浄土入り)。修験者によってこの「生成」と「再生」の儀礼を伝えるために始まったとされる「花祭り」において、白山から人々を導いてくる山見鬼は大切な役割ですね。ちなみに白山は「花」の山といわれ、「花祭り」の名前の由来となっており、かつては単純に「はな」「花神楽」と呼ばれていたそうです。

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しばし舞うとさすがに少し休憩が入ります。燃え滾る釜の至近で重い面と鉞を持って激しく舞うことの厳しさは、想像するにもたやすいです。そして実際はそれ以上に厳しいはずです。がっちりと面を固定するため口も押えられ唾液がでないことから、種無しの梅干しを口の両側に挟んで舞うこともあるという裏話もお聞きしました。

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親分が休憩の間は伴鬼たちの出番です。「セイト衆」たちに囃し立てられ共に舞い踊ります。


なかなかにいい盛り上がり!!!写真を撮りながらも自然と身体がうごき、声がでます。
たしかこの前後あたりでどうしても酒が飲みたくなり、売店に駆け込みました。酒をのんでふわりとした気持で鬼様たちと一体となることは、花祭りの醍醐味のひとつではないかと勝手に思っているわけです。

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鬼様復活!!鉞を振り回して激しく舞います。

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最後にもう一度、舞庭に睨みをきかせて引き上げていきました。いや~!よかった!!!

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「山見鬼」が引き上げたあと、「伴鬼」たちも最後の力を振り絞って舞い踊り、順番に引き上げていきます。
そして驚いたことに…。

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「伴鬼」のひとりは女の子!!!!汗だくで「大変だったけど、舞えてよかった」と最高の笑顔で自然と漏れ出たひとこと。
今回の花祭りに来てみた中で、僕にとって最高に思い出深い一瞬でした。これこそです。これこそ最高。

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「山見鬼」の残した熱い空気が冷めやらない中、次に行われたのは「三ツ舞」です。
子どもの「花の舞」を卒業した青年・少女たちによる舞い。村の人たちはこのように「花の舞」「三ツ舞」と子どもたちの成長を「花の舞」を通じても見守ってきたのです。子どもたちも「花の舞」を通じて地域の一員として自分の居場所を作り成長していったのです。

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「三ツ舞」の最初も「扇の手」。扇と鈴を手に舞います。舞の内容もより高度になっていきます。

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「山見鬼」の反動で舞庭は少し静かな雰囲気の中、しっかりと舞われます。
「花祭り」を一度経験すれば分かることですが、ほぼ24時間あるような祭り、観るほうもどこかで休憩しなければ持ちません。僕はそれが分からずに、このあと撃沈することになります(笑)




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つづいて「三ツ舞 やちの手」。この子らの舞よかったなぁ!!
長い時間をしっかりと舞いつつ、時より笑顔で、みんな自分たちですすんで楽しんで舞っている雰囲気が伝わってきました。
これくらいの年齢から、花祭りに対する責任感とか楽しむ気持ちが強くなってくるのかも知れないですね。

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服がまたかっこいいんだわ!

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へらへら笑っているのではなく、本当に楽しんでいるからこその顔で、笑顔の写真が多めです(^^

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長丁場で帯緩んできちゃったりもして(笑

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毎年「花祭り」を観に来る人にとっては、去年見た子たちの成長ぶりとかそういうのを楽しむところもあるなろうな。

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「やちの手」やこの後の「剣の手」では、舞庭の外にやちや剣を突き出してくる所作があって、知らないで突っ立っていると刺殺されるかとびびります(笑)

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やちの持ち方も独得で面白いし、前に進んだかと思ったら、逆再生のように後ろに戻って行ったりユニーク。なにげなく観させてもらっているけれども、全てに作られてきた歴史や意味があったりするんだろうなぁ。

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よかったです。ご苦労様でした。拍手。

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つづいては「三ツ舞 剣(つるぎ)の手」。鈴と剣を持って舞います。

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舞手もさらに年齢を重ね、ここまで来ると安定感、貫禄のようなものも漂ってくるようです。

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「剣の手」でも舞庭の外への突き刺しがありますが、刀なので寝ぼけて観ているとよりびびることになります(笑

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かと思ったら、刀の部分を自分に向けて舞っていたり、ほんとどういう意味・由来があるのか知りたいなぁ。

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「三ツ舞・剣の手」もご苦労様でした。
舞手が支度部屋に引っ込んだと思ったら、すぐになにかの手を引いて出てきました。

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写真だけ観ると、迷子で手をひかれたちょっと風変わりな子のようだけど(笑)
この姿はもしや!!?


(その6)へつづく。






by senbei551 | 2017-01-04 04:20 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)

上黒川花祭り2017(その4)

奥三河の隠れ里で700年以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」
22時をまわり、ここからは「花の舞」と言って子どもたちが舞手となっての時間です。

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最初は「花の舞・扇の手」。登場した時は花笠と鈴を持って舞うことから「花笠の舞」とも言われるそうです。衣装がかわいい!

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途中からは花笠を被り、鈴と扇に持ち替えて舞を奉納します。

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BSの花祭りの特集を観たときに、小学4年生くらいまで舞うことが嫌だったと話していた子がいました。中学生になった今は「花祭り」が大好きあし「伝えていかなきゃ」という強い思いがあるとも。この子たちはどうなんだろう。

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産まれた地にそれぞれの祭りがあり、この子たちは「花祭り」がある場所に産まれた。または縁を持ち参加しているわけで、祭りの担い手として成長していってくれるといいのになぁといった思いです。無責任ですが。

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大変だとは思うけれども、絶対にやっていてよかったと思う時がくるはずだし、ご先祖さまの代からずっと受けつがれている流れの一部になれるというのは、学べることも非常に多いのではないかと思います。

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将来の担い手ちゃんも「花祭り」の空気を吸って大きくなっていきます。

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祭りの中に子どもたちが活躍できる居場所があり、地域の人たちに見守られながら大きくなっていくのです。

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つづいて行われたのが「花の舞・盆の手」。扇から盆へ、舞手も変わって行われます。

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どうしてお盆を持って舞うようになったんだろう!?不思議ですね。

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微妙にわたくしの「てほへ」声が入っております。我慢できなくて(笑)

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6回目の「花の舞」です。

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舞庭も大賑わい!自分も声出して、身体ゆらして楽しみました。


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舞っているほうも楽しいだろうなぁ!地域活性化の事業で訪れて花祭りに参加し、ここでえしか体感できな心地よさが忘れられずに、引っ越してきた方の話を聞いたことがあります。

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つづいての「花の舞」は「湯桶(ゆとう)の手」。鈴とお酒を注ぐための湯桶を持って舞います。なぜそのようなものを持つのか、ほんと不思議!!青年、大人の舞は「扇→やち→剣」となるのに対して、子どもは「扇→盆→湯桶」です。

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それぞれに舞の難しさの違いのようなものもあったりするのでしょうか?

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小さくても立派な舞手さんです。

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「乾杯」って言いたくなるな(笑)本当はもっとお酒を飲みたかったのですが、売店までいつ飲みに行けばいいのか。タイミングがつかめずあまり飲むことができませんでした。

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七回目の「宝の舞」です。

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この頃ちょうど0時をまわり、日付が4日となりました。

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続いてが子どもの「花の舞」最後を飾る「舞い上げ」です。

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足がつかないように肩に載せられて登場です。なんで舞い上げだけ足が着かないようにされてるんだろう。

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「花の舞」の最初に花笠をもって踊るのを「舞い下ろし」とも言うらしく、舞い上げと両方、一番小さな子三人が舞う…というようなことも読んだのですが、最初に踊った「扇の手」はむしろ大きな子どもが待っていたし、よく分からないなぁ。「舞い上げ」は舞はじめのようなものなのでしょうか?

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なんにせよ一番小さな子どもたちが体に合わない大きな衣装を着ての舞はすごくかわいらしいです。

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本番を舞いながらも「こうするんだよ」と教えてもらいながら(^^) 

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まだまだたどたどしいお遊戯の発表会のようですあ、今立派に舞っている青年や大人たちも、ここから「花祭り」舞の人生をスタートさせてきたのでしょう。

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ついついあくびがでちゃう(笑)時間は0時を回っています。小さな子どもがこんな時間まで起きて、がんばって舞うっていうのは本当にすごいなぁと感心します。
お疲れ様でした。最後にまた担がれて支度部屋へと帰っていきます。着替えたらすぐ撃沈してしまうことでしょうね。

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子どもたちの出番あ終わり、「花祭り」はここから一気に深夜の濃い祭りへと姿を変えていきます。

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その始まりとして行われるのが「市の舞」。舞庭にあふれる人たち。その中、榊をもった青年が分け入って釜の周囲にぐるりと道を作っていきます。
そして道が出来上がったかと思えば、周囲の「てほへ」の掛け声のピッチがあがり、盛り上がってきたー!と思ったら…

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バシコーン!!!と青年が狂ったように榊を振り回して観衆たちをぶちのめしていきます(笑)
「ぎゃーーー!」「わーーーー!」と阿鼻叫喚に混じって「ぶってーーーー」という声も(笑)

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黒川村の人たちは全員「M」に育つのか!!というくらいみんながぶたれに集まります。…が実はそういうわけではなく、榊でぶたれることで清められるのです。それにしても激しい(笑)

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しかも一回狂宴が終わった!と思ったら、間髪入れず二人目が出てくるのです。横では将来の「S」くんを育て上げる姿が(笑)

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「髪が生えますように」と榊に頭をこすりつける人も。そんな効果があるのだろうか!それにしては、毛の薄い人が多い…え~っと、なんでもありません。ま!僕もそうなんですが!!

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そしてまたどつかれる(笑)わたくし、先ほどはあまりどつかれなかったので、今回は積極的に榊の前に突撃しました。

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そしてバシコーン!!おもっきりぶたれましたよ!今回は!
「やったーーー!」と喜ぶ自分に笑えます(笑)そして、シャレにならんくらい痛いねんこれがまた!!痛いけどうれしかった。不思議な舞!!


榊、つまり木ですからね!!ドラクエでいう「ひのきの棒」みたいなもんですよ。スライムくらいならやっつけられそうです。

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そして間髪入れず第三ラウンド。第二ラウンドで燃え尽きたわたくしは、安全地帯から、人々がぶたれ叫ぶ姿を眺めていました。

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こういうのも出てくるわけです(笑)これ絶対痛い!ぶつ方も一切手を抜かないガチンコだぜー!
「市の舞」おもしろい!!!深夜やるからなお面白い!!!

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その頃支度部屋では!!!
鬼様。いよいよ出番です。

(その5)へつづく。



by senbei551 | 2017-01-04 01:10 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)
上黒川花祭り、撥の舞から2時間後の19時「鎮(しずめ)」が執り行われます。

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火王は鼻高の面で太刀を持ち、水王は鳥かぶとを破り素面で柄杓を持つ、九字護身法を行い、印を結び反べいを踏み、呪文を唱え五方を舞う最も重要な神事とのことです。五方とは「中央・東西南北」の五つの方角を指します。花まつりでは五方を意識した舞いが基本になっているようです。

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動画を撮り忘れてしまいましたが、祭りが終わってからも耳に残る、なかなかに独得なリズムが癖になります。
五つの方角を守ったり、そういう意味合いがあるのかな。
「鎮」が最後のほうで行われ、神様にお帰りいただき、祭場をもとの場所に戻す意味合いがある地区もあるようです。

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面を外してのこちらも「鎮」かと思っていたら「外道祓い」と言って、五方に向かい悪魔外道を祓う儀式のようです。

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そのまま花宿の外に出ていく二人についていくと、野外にても儀式が。
「門閉め」と言って、鳥居から悪魔外道の侵入を防ぎ、天狗に門番を頼む儀式とのこと。他の地区の「花祭り」では「辻固め」と言って、花宿近くに弊を立て、悪魔外道の侵入を防ぐ儀式が執り行われているところもあるようです。
この時はなんのことやら意味が分かっていなかったのですが、ある程度意味が分かってみるとまた興味深いので、少しずつ知識を蓄えていけたらなぁと思います。

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続いて三回目となる「宝の舞」です。

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舞うことが出来たりすると、見ていてもリズムにのれて楽しいだろうなぁ。

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続いて「地固めの舞・やちの手」です。「地固めの舞・扇の手」にひきつづき青年の舞とされているそうです。



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「やち(やちごま)」と鈴を手にもって舞い、文字通り舞庭の「地面を固める」意味合いがあるそうです。

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「やちごま」とは「やつるぎ(八剣)」が転化した言葉で、太刀形の御幣の一種とのこと。三本指で持つのもユニークですね。

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舞と舞の間もリズムが途切れることなく広がり、おじさんたちもノリ、いつの間にやら人が集まって舞庭が盛り上がってきます。



僕が「花祭り」に惹かれた大きな理由のひとつがこの一体となった盛り上がりでした。
「花祭り」は見せるための舞ではなく、舞手と村人が一体となるための舞、いっしょに参加する舞のため、舞台はなく舞庭は周囲と一体化しているということ。舞手は同じ激しい動作を繰り返すことで無我の境地に入って体に神を宿し、周囲は神と一体となった舞手と一心不乱に舞うことで神と交わり、穢れを祓われ新しい生命力を授かるということ。ここテストでるよ~!級のけっこう大事なポイント!
できることならお酒を入れて、右も左もわからないような状態で舞手や村の方々の盛り上がりに酔いしれたい。それが一番の目的でした。花宿に到着した時、村の方に「声出していいですか?」って聞いたら「もちろん!」とのことだったので、「てーほとへとほへー!」と声を合わせました。同じ言葉、リズムの繰り返しなので初めての自分でも、だいたいわかってきます。部外者のしかも花祭り初体験の人間ですら、いっしょに声を合わせるのはすごく気持ちよかったです。無言で観ているのとは雲泥の差。福井県の勝山左義長まつりの時もそうでした(笑)
ただ今回無念だったのは、行きつくところまで行けなかったこと(^^;) もっと盛り上がりたかったし、それこそ無我の境地くらいまで行きたかった。部外者がなにを言うかとお叱りを受けそうですが、もっと酔いしれたかったなぁ。初めてなので色々つかみ切れない部分も多く、今後にいかすことができたらな…と思います。

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あと、そういう祭りではないのかも知れないけれども、子どもたちももっと舞庭に降りて来てくれたらなぁと。自分の祭りの好物として、酔ったおやじと、進んで祭りに参加する子どもの笑顔があります。老若男女いっしょに楽しむ非日常が好きです。

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若い人たちが盛り上がっているのもいい!一体となっての盛り上がり、少しですが「花祭り」を体感できた気がします。それだけでも本当に楽しいし、特には花祭りでは楽しむことが重要であるとも思います。

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つづいて「地固めの舞」のラストを飾る「剣(つるぎ)の手」です。って、うわっ!美男美女!!!テンション上がる(笑)

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「美女と剣と舞」という組み合わせに激しく萌えてしまいます(笑)

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よく他の祭りでもそうであるように「花祭り」もかつては男性だけの祭りでしたが、人手不足で今では女性も参加しております。でもコレは!ありがとうございます(笑)むしろ他の祭りでも女性の力なしでは成り立たないことが多いです。つくづく女性の時代だなぁと思います。

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美男もいいよ!!ついでに書いてるわけじゃないよ(笑)


そして二人とも舞がお上手!!「うまいなぁ!」と年配の方がうなっておりました。 そしてなんとこの美男美女!姉弟との情報を某情報筋よりいただきました!なんというDNA!うらやましい(笑

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「てーほとへとほへー!」舞庭も盛り上がる!お!子どもの姿も!!!こういうのを待ってました!!この子、祭りを通して「花祭り」好きがビシビシと伝わってきました。

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えがった!!

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盛り上がりのまま五回目の「宝の舞」。この中のひとりは長年にわたって「上黒川花祭り」を撮られているプロカメラマンの方。
祭りを通しても前に出すぎることなく、必要なものを撮られたらそっとひかれて、地元の方々に溶け込んでいっしょに舞われて、こういうのが本当のカメラマンだ!とつくづく思いました。

次は子どもたちの出番です。
(その4)へつづく。


by senbei551 | 2017-01-03 22:00 | ◇奥三河花祭り | Comments(4)
かつて隠れ里と呼ばれた奥三河で700年以上に渡って受け継がれてきた「花祭り」。
花祭りが現存する15ある地区のひとつ「上黒川地区」の花祭りでは、15時より「釜祓い・湯立神事」が執り行われます。
詳しく調べているわけではありませんので、掲載している情報に間違い等あったらすいません。

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釜の前に腰かけ、八百万の神々の名を読み上げていたのだと思います。神々を舞庭へお招きしているのでしょうか。
独得の太鼓のリズムと、どこか呪術的な印象を受ける笛の音に気分が高まります。
ちょうど西日が差し込み、美しい光景でした。


少しだけ動画にて撮影。

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おそらくですが、釜の湯を使って舞庭の四方を清められていたのだと思います。

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こちらが湯立の儀式になるのでしょうか。薪がくべられ激しく釜が熱せられます。

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沸きあがった湯が、湯たぶさ(でいいのかな?)にかけられます。こちらを清めているのでしょうか?

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湯たぶさを手に持った四人の男が、舞いを行います。どういう意味があるのでしょう。全く知らないので説得力がないですね。すいません。「花祭り」ではじめて見る舞い。いきなり始まったのでアタフタしてしまいました。

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唄に合わせて横で、若者が舞いの練習をしているところがいい光景でした。
この子たち、最後まですごくがんばっている姿が目に入ってきて、若い力として、おそらくはこの上黒川地区にとっても貴重な存在なのではないかと思いました。

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まだ訪問者の姿も数えるほどですが、地元の方といっしょに御神酒をいただきました。ただし車で来ている人以外です。
舞庭でいただくお酒はまた格別でした。舞庭でお酒をいただいて花祭りを楽しむことを目的のひとつにしていた自分は、もう早くエンジンをかけたい気分でした。

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17時、地元の方より挨拶があり、いよいよ「花祭り」が本格的な幕開け。
ここから翌日10時まで途切れることなく、舞庭で舞が繰り広げられるのです。

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まずは「撥の舞」。太鼓で使う撥をもって舞います。撥を渡しているため太鼓のリズムはなく、笛と唄のみで舞います。

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祭りに使う大切な撥を清めたり、神様に力を与えてもらうような意味合いがあるのでしょうか。


こちらも動画で少しだけ紹介。

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白衣を着、鈴と扇を持った四人が踊る「順の舞・式さんば」が舞われます。

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写真へったくそで、暗いし見づらくてすいません。舞庭が暗くなってからは、ほぼフラッシュを使っての撮影だったのですが、フラッシュ撮影の経験が浅く、四苦八苦しながらの撮影でした。影が出るけれども、ひょっとしたらフラッシュを使わないで撮影したほうがよかったのか。撮影という点では、すごく難しかったです。

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つづいて「宝の舞」です。「家内安全」等願いを込めて奉納された「宝」と鈴を手に、四人が舞います。奉納された宝の数が多いほど多く舞われるのでしょうか。
この後も次第の合間に「宝の舞」が何度か舞われます。

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湯立の時に練習していた二人の姿も。四人のうち二人は、上黒川に越してきて一年に満たない花祭り初体験者なのだとか。
そうは見えない。上黒川に生まれ育ったわけではないのに、これだけしっかり舞うことができるって、相当練習したのだろうしすごいと思います。

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自分には、どういう動きをしているのか全く分からない、真似できそうもない舞いです。

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ひきつづき「地固の舞・扇の手」が若い二人によって奉納されます。

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今回の「花祭り」が始まって一番最初の長い舞。なんと一時間近く。

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それでも見ごたえがあり、時間の経過を感じさせません。

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一時間、笛を吹き続ける方も大変だと思います。とても素敵な音色です。

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小さな撮影隊。しっかり動画撮影をしていましたよ。

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若い舞手を、ご年配の方々が応援されている姿が素敵です。

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あまりに長いので、舞手を気遣って時々差し入れが入って来たりします。

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初めての舞ですが、見ているとある程度同じ動きを方向を変えて繰り返すので、だいたい動きが分かってきます。
四方や釜に向かって舞うことに、しっかりとした意味があったりするのでしょうね。

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約1時間お疲れ様でした。

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続いて二回目となる「宝の舞」です。

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釜の上にある湯葢に神様がおられるということですが、湯から巻き上がる蒸気でユラユラと揺れており、神様もいっしょに楽しんでおられるように見えます。

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もうかなりの舞を見たような気持なのですが、時間はまだ19時にもなっていません。
「花祭り」は、まだ15時間続きます(笑)

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「地固め」の大役を終えた女の子は、おこたでまったりと解放感に浸り中。

(その3)へつづく。

by senbei551 | 2017-01-03 19:00 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)
愛知県豊根村上黒川地区で開催されている「花祭り」に行って来ました。
奥三河の山間集落に700年以上に渡って受け継がれているお祭り。

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「テホヘー」「トホヘー」と独得の掛け声に合わせて、一昼夜をかけて人が舞い、鬼が舞い、神々がそれを愉しみます。

「花祭り」のことは何年も前から知っており、行きたいと思っていたのですが奥三河は愛知県でも静岡県に近い山奥の地。
実際は1月開催だけではないのですが、車に雪対策をしていない自分には行くのにハードルがすごく高かったのです。

それが昨年BSテレビで花祭りの特集が組まれ、それを観てすっかり感動してしまってどうしても行きたい!と調べたところ「バス」がある!!!…と行ける気になってさらに調べると時刻表に「※土曜日・日曜日、祝祭日、年末年始は運休」の文字!

花祭りは奥三河で15箇所行われているのですが、そのほぼ全てといっていい開催日がその「土日、年始」にあたるのです。交通機関を利用する人間にとって、一番の障壁はまさにそこなのです。
最終手段として「東栄タクシー」さんに問い合わせをしたところ、その日稼働しているのは一台のみ。要予約ということでした。最寄駅「東栄駅」から上黒川花祭り会場までは20km以上の距離。けっこうな料金になってしまうため、ヒッチハイクしようか…いや、歩いていこうか!とも真剣に考えました。
昔ある民俗学者は山道を歩き苦労して到着した先で見た花祭りに感動を覚えたと言います。それに習おうか…とも。ところがここでタクシー会社からうれしい提案が。
「同じ時刻に先約で上黒川に行かれる方がおられるので、その方さえOKなら同乗でよろしいでしょうか?」と。
いやもう!願ったり叶ったりです。お知り合いもできるし、お金も節約できる!!
こりゃもう!迷いなく行くっきゃない!!とタクシーを予約しました。

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東栄駅までは自分の家から片道約6時間半。到着するとJR飯田線「東栄駅」の独得の外観が迎え入れてくれました。これ何を模しているか分かりますか?
たぶんお分かりになると思いますが「鬼」です。構内には「ちゃちゃカフェ」という喫茶店があるのですが、こちらのオーナーさんは「花祭り」のお手伝いをするようになって愛知県からIターンで引っ越しされてきたそうです。残念ながらこの日はお休みでしたが、ひょっとして花祭りに行かれているのかな?

駅を出るとさっそくタクシーが扉を開けて待っていてくれました。まだ中に乗っているのは運転手さんひとり。どうやら僕のほうが同乗させていただく方より先に来ちゃったようで「もう一組の方、まだなんですね~」と軽く話しかけると「キャンセルなさいまして」との返事!!ガビーン!!財布の中の樋口一葉さんや、野口英世さんたちが旅に出る準備を始めました。
「へ~!そうなんですね」と平静を装いつつ、すげーイタタタ。でも仕方ないので、もう開き直ってその分楽しもうと決めました。

ぐんぐん上がっていくメーターを見ないようにしながら、タクシーの運ちゃんとの会話を楽しみつつ、花祭りの会場である「花宿」に到着したのが13時過ぎ。

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上黒川花祭りは熊野神社境内にある花宿で行われます。鳥居両側には見事な桜があり、春の美しい姿が容易に想像できます。
花宿の前では地元の方二人ほどの方が作業をされているだけで、訪問者の姿もまだありませんでした。

「ここが花祭りの会場でよろしいですか?」などと地元の方とお話しを楽しみつつ、さっそく花宿を見学させていただく…ドキドキ。
実は今回の花祭り、コンディション的にすでに疲れてしまっていた状態で、楽しめるだろうか…という不安が心を大きく占めていました。楽しみにしすぎて、「楽しみたい」が「楽しまなきゃ」になってしまっていたところもあります。行きたすぎる祭りに行くと時々なってしまいます。

そんな空回りした気持ちや不安は、花宿に入った瞬間に消し飛んでしまいました。

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「美しい」のひとこと。夜を徹して人々が舞い続ける舞庭(まいどの)。窓からの光が筋をつくり、静かだけれども張り詰めているわけではない、大らかな空間にパチパチと時より炭がはじめる音がします。
これから神々を迎え入れようとする場が持つ神聖さなのか、何代も前から舞続けてきた先人たちの思いがしみ込んでいるのか、そこにある特別ななにかを感じ、本当に感動しました。これを観れただけでここに来てよかった。そう思いました。思わず、地面に手をつき頭を垂れました。

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頭上には、切り草というのでしょうか、色鮮やかな飾り等がつるされ舞庭を彩っております。

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あまり詳しくは調べていないので知らないのですが、こちらは「添え花」と言われるもので、無病息災など祈願をこめて奉納されます。祭りが終わったあとは、奉納したそれぞれのご家庭に一年間飾られるとのこと。

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ひときわ大きな飾りは「びゃっけ」でいいのでしょうか。どういう意味合いがあるのかは分かりませんが、四方から赤、青、黄、白かな?の神道と呼ばれる綱状のものと繋がれております。神道は文字通り、神様の通り道とのこと。御方とも聞きました。どれが正しいのかはまだ分からず、また通いながら勉強していきたいと思います。

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こちらは「湯葢」と呼ばれるもので、釜の真上にあって神様が宿るところになります。月と太陽と中央はなにだろう、吊るされております。「びゃっけ」は「白蓋」と書くそうなので、それならこれがびゃっけにも相当しそうな気もしますが、どうなんだろう。湯葢とびゃっけも一本の神通で繋がれております。

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こちらは「ざぜち」と呼ばれる結界。地元の方々が毎回切って作られるもので、二見浦の夫婦岩や、天狗、鬼、鳥居など二十程度の種類があります。

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上座にある太鼓。打ち出される独特の太鼓のリズムと、笛、掛け声によって舞は進められていきます。舞庭の正面は太鼓と反対側になります。

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舞庭の他に目を向けて行きますと、こちらは「宝」と呼ばれ、先ほどの「添え花」と同じように「家内安全」など祈願をこめて奉納されたものになり、花祭りの中、「宝の舞」などで使われることになります。

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ユニークなところでは、コタツがあったりもします。舞庭からは少し離れていますが、コタツに入りながら「花祭り」を楽しむことができる。祭り中においては、世界一贅沢なコタツです。

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こちらは売店。花祭りは夜通し行われますので、お腹がすいたり、飲みたくなったらこちらでゆっくりすることもできます。けっこう豊富なメニューです。

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花宿奥の階段を上がると、熊野神社の御本殿があります。祭りが始まる前に無事開催とお世話になるお詣りをさせていただきます。祭りに行った時にまずはお詣り。これは欠かせません。10時半からこちらで「二丁鉾の舞」とう神事も執り行われているのですが、始発でも昼過ぎ到着な自分には見ることが叶いません。
本殿の右奥には、花まつりを伝えた山岳修験者の方々のお墓もあり、そちらにも手を合わせる。

次に神事が執り行われるのは、15時半の「釜払い・湯立神事」。
それまで時間があるので、地元の方とおしゃべり。こういう祭りが始まる前の空気や時間も好きなので、早めに到着するように心がけております。


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舞庭の奥にある「神部屋(支度部屋)」に安置された鬼の面。
お話しさせていただいている中で、躊躇していたのですが思い切って「見せていただくことできますでしょうか?」とお願いしたら、快く見せてくださいました。「花祭り」では「山鬼」「榊鬼」「朝鬼」の三鬼に、それぞれ「一番子」「二番子」と伴鬼が登場し、これだけの鬼のお面が使われます。
お面は「土用の丑の日」に虫干しされるのだとか。

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左から「朝鬼」「榊鬼」「山鬼」の面となっております。かっこよすぎます。デザインを見ても本当にすばらしい。榊鬼の角の表現などおもしろいし、朝鬼のヒゲの描写なんてとても現代的にすら感じます。どれほど前に作られたものなのでしょう。鬼の役はほぼ世襲で受け継がれているらしく、現在の舞手、その父、祖父、曾祖父、そのご先祖様と世代をこえて被り受け継がれてきた面が目の前にあると思うと、歴史の重厚さ、積み上げられてきた「花祭り」に対する人々の思いが、お面に集約されている気がします。こちらも面を前にして居住まいを正し、手を合わせました。

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見せていただいたこちらのお面の裏側には「文久十一月」という彫り。文久は1861年からの4年間で江戸時代の幕末、徳川家茂の時代です。すばらしい貴重なものを観させていただきました。ありがとうございます。

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こちらには「花祭り」の次第が書かれております。もう消えかかってきておりますが、上下二段に渡るこれだけの次第を一昼夜かけて執り行います。

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こちらも「花祭り」で使われる、鈴、花笠、湯たぶさ等、道具の数々。

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地元の年配の方が昔の写真を持ってきて「一番最初に舞った時の写真なんだよ」と見せてくださいました。

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懐かしい写真の数々にしばし盛り上がる。この頃の舞は足が揃っている等、細かい部分にも長年祭りを支えてこられた方の厳しい目が入りつつ、「この頃は毛がたくさんあってかっこよかった」「オレかって毛があった」話題はなぜか毛の話に(笑)毛の話なら自分も参加できます。
何十年間も花祭りとともに人生を歩んでこられた方々にとって、花祭りはどのような存在なのでしょう。

地元の方々とお話しをさせていただいていると、時間が経つのもあっという間。
「釜払い・湯立神事」の時間が近づいてきました。

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釜に竹筒から水が注がれます。水は天竜川の上流から汲んでこられたもので、清らかな水で釜、舞庭を清めます。

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準備は整いました。静まった舞庭の空気がさらに引き締まったように感じます。
僕にとって初めての「上黒川花祭り」が始まろうとしています。


(その2)へつづく。




by senbei551 | 2017-01-03 15:32 | ◇奥三河花祭り | Comments(6)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。自分も供奴として住吉大社で祭りにご奉仕させていただいております。


by senbei551