昨年上黒川へ初めてお邪魔させていただきました、奥三河の花祭り。
その時の様子はこちらより。
隠れ里と言われるだけあって、車がないと行けません。昨年はがんばってタクシーで行きましたが、かなりの金額になってしまうので毎年は難しい…今年はどうしようか…と思っていたところ、「
Mr.LOVEぶろーすMACHINE☆」のすぺいん人さん(日本人)が乗せて行ってくださるということでお言葉に甘えて!!すぺいん人(日本人)さん、ありがとうございます。
ブログを続けるかどうか迷うくらい、ちょっと更新が難しいのですが、とりあえず写真少数の短縮版ででも続けられればと思います。
書き出すと全部書いていきたくなるのですが。。
1月2日~3日。最初は古戸(フット)の花宿に行き、山見鬼を観たあと下黒川へ行きました。
その後、上黒川にも行きたかったのですが体力的にも厳しく断念。。また上黒川にも行きたい!
古戸では到着時、地固めの舞かな?を舞われておりました。古戸の印象としては花宿がきれいで人が多い!
セイト衆も元気があって、めっちゃ盛り上がります。ただ酔っ払いも多い(笑)
最初はあまり入り込めなかったけれども、こちらもお酒飲んでからがぜん気持ちが入ってきました。
一丸となって盛り上がる雰囲気がとてもよかった。
「花の舞い」だったかな。ちびっこの舞いがかわいすぎるっ!!この子三歳なんだって!!かわいい!!ぴょんぴょん跳んでました。あと古戸の子どもたちの衣装がめっちゃかっこいいです。
鬼様きたーー!!今回は事前知識ゼロで臨んだので、どれが山見鬼か分からず、新しい鬼が出てくるたびにテンションあがる!!
しかし出てくれば納得の迫力!!!山見鬼!!古戸の山見鬼さまはずいぶんの小顔でした!鬼の顔ひとつとっても同じものがなく、本当におもしろい!!
人が多いので、撮るのがなかなか大変ではありました!!一年に一度だけ隠れ里におりてくる鬼様たち!かっこいい!!
古戸で山見鬼を観た後、下黒川へ移動です。ここから合流された方は、本来同日開催の津具に行こうとしていたのですが、雪のため断念されたのだとか。津具にも行ってみたいなぁ。ひとつ同じ地区の花祭りにごいっしょさせていただきたい気持と、たくさんの花祭りを観たい気持ち両方があります。
下黒川では「三つ舞」が始まったところ。山見鬼には間に合わず!!
下黒川は昨年お伺いさせていただいた上黒川のすぐ隣にあるのですが、それでもまた違った花宿に花祭り!!
下黒川の花宿も新しいのですが、事前に想像していたよりも温かみも兼ね備えていて、舞庭周囲の広さも心地よい広さでとてもよかったです。
ただ上黒川と違って、建物の片面全部オープンなので寒いです(笑)
言うてるまに、下黒川の第二の鬼様!!花祭りを通して最も重要と言われる「榊鬼」が出て来ました!!かっこよすぎるねん!
巨大なまさかりをぶん回し、激しく舞います!!セイト衆も声が出ていて俄然盛り上がります。
生まれ清まりの所作として、釜を割る仕草をするということです。花祭りは、あちらの世界の白山(花の山)に行って、生まれ変わって帰ってくる信仰の祭りだったように思います。
子鬼たちも元気に舞います。というかめっちゃ上手いんですこれが!!!鬼と一体になれる体験が子どものころから身近にあるなんて素敵です。
こちらの緑の鬼もめちゃくちゃ激しい!!気を付けないとマジでマサカリで頭かち割られますのでご注意を。
セイトの唄声も激しく、写真を撮りながらこちらも「テホヘー!トホヘー!」と身体でリズムをとりながら叫んでしまいます。
四方を清める意味もあるのでしょうか、火のついた薪を激しく打ちます。これは上黒川でも同じことをされていましたね。
その後、ある意味「花祭り」で一番強烈にインパクトのある、「すりこぎ」と「しゃもじ」が出てきます。舞庭にいる全ての人たちの顔に味噌を塗ってまわるのですが、下黒川のこのペアは強烈です!!塗られまいと観客は逃げるのですが、昨年はそんな観客の裏をかいて、正面登場口ではなく、観客の後ろ側からこっそり出て来ました。
それを知っている人は今年も!?と後ろを警戒していたところ、正面から出てきたのですが、まぁなんと弾丸のような飛び出し!!出てくるなり味噌を塗りまくる!!そして観客のいっせいにサー!!といなくなる様子ったら(笑)舞庭にいっきに人気がなくなって、めっちゃ面白い。それでも逃げた人を追いかけ塗りたくる。「ぎゃー!」「わー!」と阿鼻叫喚。下黒川は子どもたちも多くて、子どもと祭りのこういう関わり方すごく好きなので、子どもたちが逃げまどい、味噌を塗らる様子はとてもよかった!!自分の中では、この味噌塗りタイムが一番楽しみにしている時間かも知れません。自分も左右それぞれに塗ってもらいました!
ひきつづき巫女さん?が出て来てそれにすりこぎ、しゃもじがちょっかいを出します。袴の中のぞき込んだり抱きついたり。子どもに見せられないようなことも(笑)ただわけわからんことに、巫女さんよりそれを守る約のばばあがめっちゃ襲われていました(笑)このすりこぎとしゃもじ最高やわ!!
その後、場の空気を戻すように神聖に。釜の湯に清らかな水を注ぎ、唄とともに釜を清めなおします。ただふざけている祭りではなく、こういう大切なものが芯にながれているからこそ、すりこぎやしゃもじといった訳のわからんものが出て来ても(笑)、幅の広いすばらしい祭りになるわけです。
この後「湯たぶさ」というワラ束を持った男たちが舞い、「湯囃子」が行われます。一時間近く舞われるので、分かっている人はこの間に少し休憩をとられたりするわけです。ここで時間は6時半。もうすぐ夜明け!自分も正直くたびれてしまっており、実は動く元気もないほど(^^;) 花祭り、ほんまハードな祭りなんです。
唐突にお湯かけタイム!!!寒いので湯気でなにも見えなくなるほど!!分かったもので、この頃にはギャラリーも大勢戻って来ており、みんなでびしょびしょ!!大いに盛り上がります。この御湯を被れば一年間無病息災で暮らせるそうで、めっちゃ浴びて濡れて…風邪ひきそうになりました(笑)下黒川の湯囃子は、裸軍団がおって、めっちゃおもしろい!!花宿もいい雰囲気で、若衆たちも楽しんでいる雰囲気がすごく伝わり、とても魅力的でした。
たぶんこの頃氷点下ですよ(笑)ありえへーん!!!こらだから祭りは最高です。
この後、四人で舞う「四ツ舞」が行われます。花まつりの中で最も長い舞いではないかな。ただもう疲れ切っていたのと、身体が冷え切っていたのでストーブで暖めさせていただき、写真はカットで(笑)一応撮ってはいるのですが。
朝日がきれいに入ってくる中、三役最後の鬼さま「朝鬼」の出番となります。上黒川の窓から入ってくるきれいな光もよかったですが、下黒川も本当きれいに朝日が入ってくる。これって計算して花宿が作られているのでしょうか。
あまりにきれい!!かっこよすぎてテンション超あがってしまいました。
かっこええーーー!!
朝鬼かっこよすぎるで!!!
下黒川の朝鬼さま、髪型超イケメンでした(笑)いやホント素敵タイムでした!!この時間また体験しに行きたい。
個人的には上黒川でもそうだったけれども、朝鬼の雰囲気が一番神聖に感じられて好きかも知れません。
朝鬼の出番中、休憩中の伴鬼たち。なんかもうめっちゃええんです!それぞれに個性があって最高。この鬼やらせてもらえることもあるらしく、いっしょに行った人の一人もやらせてもらったことがあるらしく、うらやましい!!
朝日が入り、もうすぐ長かった花祭りも終わり…という寂しい気持ちも混じりつつ鬼たちは舞います。とてもいいなぁ!!!花祭りっていいなぁ!
最後に朝鬼が、びゃっけの中にあるハチの巣?をたたき割ります。中からは紙吹雪といっしょに小銭がジャラジャラと落ちて来ます。
するとわーっと集まる子どもたち!!子どもたちにとって楽しみな時間のひとつでしょう!うれしそうで微笑ましいです。
そして花祭りもいよいよ!!最後に獅子舞が出て来て終了!!!
といったところで、出てきたのは!!!!
すりこぎ&しゃもじアゲイン!!!!ここで味噌塗り立ちの出てくる破壊力といったら!!!でも意外とギャラリーたちは潔く味噌を塗られていました!もう疲れ切っているのか、二度目なのであきらめているのか!
子どもたちにも容赦ない!!!しゃもじは面積広いからめっちゃ塗られるんですよww
結局ぼくも、味噌5回ほど塗られました。重ね塗り。楽しいからどんと来いです。
子どもらがほんま笑顔で最高!!味噌ファンデーションか!というくらい塗られているお母さんもいたし!!下黒川の味噌野郎たち、ほんま最高ですわ!!
え~っと、そしてちゃんと獅子舞!!!場を清めてくれるのかな。しっぽがぴょこぴょこ動いてめっちゃかわいいんです。
この後竹を持った人たちが、唄を歌います。「花の山~♪」とよく歌っていたので花祭りに関することを歌われているのでしょうね。
これは三年に一度しかないそうで、いいものを見させていただくことができました。
この後「この竹持って帰りー」と来た人に勧める地元の方々。後始末が大変らしいです(笑)
飾っておくと縁起物間違いなしで、ほしいんだけど電車に乗って帰ることを考えると遠慮せざるを得なかった。
あとでインスタグラム観ていたら、この竹もって新幹線で帰ったツワモノもおられたそうです。すごい花祭り愛!!
端からみたらどこかの部族にしか見えない!!その話題で帰りの車中、ずいぶん盛り上がりました。
最後に四方を清め、びゃっけの飾りや、ざぜちなどをみんなが持ち帰って終了となります。お家に飾っておくと縁起がいいのです。
午後からは「竜王の舞」といって、神様を鎮める舞いが行われておりますが、帰還することに。
お昼ごはんは御園地区にある「茶禅一」さんでお蕎麦を。
昨年の上黒川の花宿の雰囲気も忘れられず、最後に一目だけでもと花宿によらせていただき空気を吸って帰りました。
花祭り最高でした!!!また行きたい。