上黒川花祭り2017(その7・ラスト)

何年も前から足を運びたいと思いつつ、ようやく訪れることができた「花祭り」。
700年以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」。その歴史の中の1ページに刻まれる2017年の「上黒川花祭り」もいよいよ終わりを迎えようとしています。
1月3日10時半の「二丁鉾の舞」に始まり、15時の「釜祓い・湯立神事」。本格的始まったのが17時の「撥の舞」。そこからノンストップで15時間半。

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明るくなった舞庭(まいど)では、「湯たぶさ(たわし)」を手に四人の若者たちが舞い始めます。

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「湯ばやし」です。どんな次第かは事前に調べてあったので、こちらも準備万端、その時を待ちます。

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「花祭り」大好き少年も「MY湯たぶさ」を持って、ワクワクドキドキ。

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窓から入る新しい朝日が、「花祭り」の持つ「産まれ清まり再生する」の気持ちをより一層強めます。

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激しさを増していく「湯ばやし」。いよいよその時か!!と思わせておいて、ちょびっとだけだったりなかなかにじらしてくれます。

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こちとらもう準備万端だぜ~!!こちらのページによると、このスタイルでも「中級者」とのこと。「人間国宝級」は手ぶらに赤ふんどしらしい(笑)

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キターーーーー!!!!キターーーーーーー!!キーーーーターーーーー!!!

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しっちゃかめっちゃかーーーーー!!!!ついでにこのおっちゃん下黒川の湯ばやしにも上半身裸で写ってたーー!!

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女の子もびしょびしょー!

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「市の舞」の榊バチコーン!、「すりこぎ・しゃもじ」の味噌べったり、そしてこの「湯ばやし」のびっしょびしょ!!!「花祭り」の三大阿鼻叫喚地獄絵図です(笑)しかもその三つに共通するのは、やられると縁起がよいという抗いようのない切り札。

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もちろん防水ではないカメラのことを忘れるほどにテンション上がって、僕もびっしょびしょ!!!!でもやらなきゃ本当に「花祭り」に来たことにはならないよ!!自ら進んで榊にぶたれろ!!味噌を塗られろ!!!湯をあびろ!!!!です。全部ほんま楽しいんやもん。観てるだけじゃダメ!

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湯を浴びると一年間「無業息災」で過ごせるという「湯ばやし」。釜の湯だけでは足りず、どんどんバケツで追加投入されますが、途中からお湯が足りず、冷たい!!!ぬるま湯??いや、これ水でしょーー(笑)帰って次の日から風邪ひきました。一日で治ったのはたぶん「湯ばやし」のおかげということで(笑)

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やりすぎた罰に舞庭をうさぎ跳びで一周する若人たち…ではないですが(笑)最後の力を振り絞って激しく舞います。

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写真観てもらったら分かるように、地面はもうビッタビタ。会場のテンションおかしい。一気に目が覚めた思いです。

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甲子園のグラウンドキーパー「阪神園芸」も驚きの速さで舞庭が整備されていきます。

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しばしの静寂の中、頭上で水を滴らせる「ざぜち」が「湯ばやし」の激しさを物語っております。

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そして現れた最後の役鬼「朝鬼」。

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朝日を背負っているからでしょうか、朝鬼は邪鬼を払う力強い鬼というよりは、力強いが、新しい朝、新しい命、生まれ変わりを祝福するような神聖な印象を受けます。

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他の役鬼たちとは違った雰囲気。長かった花祭りの終わりを思わせるからかも知れませんが、「花祭り」の美しい部分を象徴するような感慨深さがあります。

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かつて花祭りが民家の土間で行われていた頃には、朝鬼はその家の主が務めたそうです。

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上黒川は花宿の雰囲気が本当にすばらしく美しい。初めて来た「花祭り」がこの「上黒川」で本当によかったと思っています。

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子鬼も舞います。

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「山見鬼」「榊鬼」「朝鬼」、奥三河で時代をこえて住み続けている鬼様たちに会えてよかった。
舞庭の上から神様や、花祭りを伝承してこらえたご先祖様たちも喜んで見ておられるのだろうな~などと、部外者ながら「花祭り」に触れたことで、いよいよ終わりを迎えるに感傷的になってしまいます。

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朝鬼が帰ると、つづいて「獅子舞」が登場します。本当に最後の最後。

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獅子は湯たぶさをくわえて場を清め、五方を舞います。

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そして印象深いのは、帰っていきかた。まるで時間が逆戻しになったかのようにお尻から戻っていきます。時間が繰り返されること、大げさだけど生き死に生まれ変わりを感じさせるような、物事に終わりはなく、また繰り返し続いていくことを暗示させているような不思議な印象を与えられました。

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最後に「しめおろし」と言って神事が行われ、太鼓と唄に合わせて「しめ縄」「びゃっけ」「湯葢」「ざぜち」等が取り外されます。
神様はどこでお帰りになられているんだろう。そこは知りたいところです。

長い間気にしながら、ようやく来ることができた「花祭り」。ばっちり楽しませていただくことができました。
なんだろう「奥三河の隠れ里に700年以上つづく」と散々書かせてはいただきましたが、自分にとっては「特別」であったり、「驚き」があったわけではなく、「祭り」ならではの「非日常」はもちろんそこに大きく存在しているものの、昔から知っているような「身を置くことが心地よい」すごく「自然」な喜びがそこにあった気がします。

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最近はどこの祭りもそうですが、人手不足、開催・継承の難しさがあります。
本当の苦労も楽しさも、村で暮らし、祭りに深くかかわる人たちにしか感じることはできません。
苦労や楽しさの上に、たった二日間だけ「祭り」として開催される場に、部外者である自分たちが参加させていただいております。そのことを忘れないで、楽しませていただける範囲でせいいっぱい「花祭り」を楽しみたい。また舞庭の空気に身を任せて浸りたいと思いました。

行けてよかった!

(その8・おまけ)につづく。



Commented by すぺいん人 at 2017-01-17 20:39 x
長いレポお疲れ様でした~!!
そして、ありがとうございました~♥♥♥

湯ばやしのお写真がもう楽しくて!さすがです♥
よくびしょびしょの中あれだけ撮られましたね!!(≧∀≦)

朝鬼も本当に美しいなぁ。。。☆
本当に上黒川は舞庭も衣装も鬼様も素敵。。。♥

こないだ花祭に行ったばかりなのに、、、もうすでにまた行きたくなりました(^^;)
Commented by senbei551 at 2017-01-17 23:39
上黒川の花宿すごくいい雰囲気ですよ~。いつかぜひごいっしょしましょう~!!下黒川は、こちらののホームページ(http://hinonegi.toyone.org/hanamatsuri/shimo/maidou.html)で見たのですが2002年に解体されて新しくなったようですね。取り壊される時は、仕方ないとはいえ複雑な心境だったでしょうね。でも今は新しくなった花宿で勢いのある花祭り!すぺいん人さんのブログからもひしひしと伝わって参ります~!
by senbei551 | 2017-01-04 10:20 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。自分も供奴として住吉大社で祭りにご奉仕させていただいております。


by senbei551