上黒川花祭り2017(その5)

奥三河の隠れ里で700以上にわたって受け継がれてきた「花祭り」
前日の17時より本格的に始まった「上黒川花祭り」も日付をまたいで1時。
舞庭(まいど)に残る「市の舞」の熱い雰囲気を打ち消すように、囃子のリズムが変わります。
いよいよ登場!!

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「鬼」の登場です!!敬意をこめて「鬼様」と呼ばれるそうです。「花祭り」といえば「鬼」と言えるほどの主役的存在!!

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舞庭の衆たちも盛り上がる!!僕も「待ってましたーーー!!」という感情!!でもあれ??
意外とこじんまりしている。期待してたけど、こんなものなのかな??と少し頭をよぎった瞬間。

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キターーー!!こっちが本命でした。主役は遅れてやってくる(笑)
迫力、雰囲気が全然違うよ!!!

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「山見鬼」です。最初に入ってきたのは「伴鬼」といって、こちらの鬼の子分みたいなものなのでしょうか(^^) 迫力がスゴイ!!
五方(東西南北・中央)で睨みをきかせます。こんな迫力ある顔でにらまれたら悪魔外道も近寄ってこれないね。

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「神社」とか神聖な場所って、元々そういうエネルギーを持った場所ではあると思いますが、人々が積み重ねてきた祈りがより神聖にしているところもあると思うのです。この鬼様の持つ雰囲気や、最初に舞庭を観たときに感じたエネルギーも、先祖代々「花祭り」を行ってきた人々の思いが込められた結果ではないかとも思います。

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いや~!かっこよろしいなぁ!!同じような写真ばっかり載せて申し訳ないけど、こっちもこっちも載せたくなる(^^)

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「花祭り」ではどこの地区でも「山見鬼」「榊鬼」「朝鬼(茂吉鬼)」の三つの役鬼が登場します。

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その中で最初に登場する「山見鬼」は、あの世である「白山」に清まりの結願のために籠る人々を救い出し、鉞(まさかり)で白山を打ち割る鬼とのことで、東栄町では別名「山割鬼」とも呼ばれるそうです。

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村に産まれた子どもたちが清く産まれ育ち(産まれ清まり)、やがて年老いて白山(あの世)に籠って産まれ変わる(浄土入り)。修験者によってこの「生成」と「再生」の儀礼を伝えるために始まったとされる「花祭り」において、白山から人々を導いてくる山見鬼は大切な役割ですね。ちなみに白山は「花」の山といわれ、「花祭り」の名前の由来となっており、かつては単純に「はな」「花神楽」と呼ばれていたそうです。

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しばし舞うとさすがに少し休憩が入ります。燃え滾る釜の至近で重い面と鉞を持って激しく舞うことの厳しさは、想像するにもたやすいです。そして実際はそれ以上に厳しいはずです。がっちりと面を固定するため口も押えられ唾液がでないことから、種無しの梅干しを口の両側に挟んで舞うこともあるという裏話もお聞きしました。

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親分が休憩の間は伴鬼たちの出番です。「セイト衆」たちに囃し立てられ共に舞い踊ります。


なかなかにいい盛り上がり!!!写真を撮りながらも自然と身体がうごき、声がでます。
たしかこの前後あたりでどうしても酒が飲みたくなり、売店に駆け込みました。酒をのんでふわりとした気持で鬼様たちと一体となることは、花祭りの醍醐味のひとつではないかと勝手に思っているわけです。

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鬼様復活!!鉞を振り回して激しく舞います。

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最後にもう一度、舞庭に睨みをきかせて引き上げていきました。いや~!よかった!!!

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「山見鬼」が引き上げたあと、「伴鬼」たちも最後の力を振り絞って舞い踊り、順番に引き上げていきます。
そして驚いたことに…。

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「伴鬼」のひとりは女の子!!!!汗だくで「大変だったけど、舞えてよかった」と最高の笑顔で自然と漏れ出たひとこと。
今回の花祭りに来てみた中で、僕にとって最高に思い出深い一瞬でした。これこそです。これこそ最高。

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「山見鬼」の残した熱い空気が冷めやらない中、次に行われたのは「三ツ舞」です。
子どもの「花の舞」を卒業した青年・少女たちによる舞い。村の人たちはこのように「花の舞」「三ツ舞」と子どもたちの成長を「花の舞」を通じても見守ってきたのです。子どもたちも「花の舞」を通じて地域の一員として自分の居場所を作り成長していったのです。

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「三ツ舞」の最初も「扇の手」。扇と鈴を手に舞います。舞の内容もより高度になっていきます。

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「山見鬼」の反動で舞庭は少し静かな雰囲気の中、しっかりと舞われます。
「花祭り」を一度経験すれば分かることですが、ほぼ24時間あるような祭り、観るほうもどこかで休憩しなければ持ちません。僕はそれが分からずに、このあと撃沈することになります(笑)




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つづいて「三ツ舞 やちの手」。この子らの舞よかったなぁ!!
長い時間をしっかりと舞いつつ、時より笑顔で、みんな自分たちですすんで楽しんで舞っている雰囲気が伝わってきました。
これくらいの年齢から、花祭りに対する責任感とか楽しむ気持ちが強くなってくるのかも知れないですね。

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服がまたかっこいいんだわ!

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へらへら笑っているのではなく、本当に楽しんでいるからこその顔で、笑顔の写真が多めです(^^

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長丁場で帯緩んできちゃったりもして(笑

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毎年「花祭り」を観に来る人にとっては、去年見た子たちの成長ぶりとかそういうのを楽しむところもあるなろうな。

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「やちの手」やこの後の「剣の手」では、舞庭の外にやちや剣を突き出してくる所作があって、知らないで突っ立っていると刺殺されるかとびびります(笑)

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やちの持ち方も独得で面白いし、前に進んだかと思ったら、逆再生のように後ろに戻って行ったりユニーク。なにげなく観させてもらっているけれども、全てに作られてきた歴史や意味があったりするんだろうなぁ。

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よかったです。ご苦労様でした。拍手。

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つづいては「三ツ舞 剣(つるぎ)の手」。鈴と剣を持って舞います。

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舞手もさらに年齢を重ね、ここまで来ると安定感、貫禄のようなものも漂ってくるようです。

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「剣の手」でも舞庭の外への突き刺しがありますが、刀なので寝ぼけて観ているとよりびびることになります(笑

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かと思ったら、刀の部分を自分に向けて舞っていたり、ほんとどういう意味・由来があるのか知りたいなぁ。

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「三ツ舞・剣の手」もご苦労様でした。
舞手が支度部屋に引っ込んだと思ったら、すぐになにかの手を引いて出てきました。

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写真だけ観ると、迷子で手をひかれたちょっと風変わりな子のようだけど(笑)
この姿はもしや!!?


(その6)へつづく。






Commented by すぺいん人 at 2017-01-17 20:19 x
>迷子で手をひかれたちょっと風変わりな子
って、噴出したじゃないですかっ(笑)!!!

いや~、、、上黒川の山見鬼、むちゃくちゃカッコ良い!
本当に迫力がすごいです!!
伴鬼も役鬼に似てるのが居るのに、それでも迫力が違うのが分かります!

伴鬼の面脱いだら女の子だった所、最初スマホで見た時に感動のあまり涙出そうでした(:;)

三ツ舞の衣装も本当にカッコ良いですね!

せんべぇさんのアップのぺースが早くて置いて行かれてしまったので、
コメント連投してしまってすみません(><)
Commented by senbei551 at 2017-01-17 23:45
山見鬼も榊鬼も、ほんまかっこよさ半端やなかったです。朝鬼はかっこいいというより清らかな印象でした(^^)
伴鬼と役鬼とほんと似て非なるかっこよさ!!風格が違うから不思議でした。例えが悪いかもですが、たくさんのダンサーの中で同じに踊っていても目が行くマイケルジャクソンのような(笑)
早く記事書いてしまわないと、次がたまってきたので急いで更新してしまいました(^^)コメントたくさんありがとうございます!!励みになります。
by senbei551 | 2017-01-04 04:20 | ◇奥三河花祭り | Comments(2)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。自分も供奴として住吉大社で祭りにご奉仕させていただいております。


by senbei551