上黒川花祭り2017(その3)

上黒川花祭り、撥の舞から2時間後の19時「鎮(しずめ)」が執り行われます。

e0271181_02503996.jpg
火王は鼻高の面で太刀を持ち、水王は鳥かぶとを破り素面で柄杓を持つ、九字護身法を行い、印を結び反べいを踏み、呪文を唱え五方を舞う最も重要な神事とのことです。五方とは「中央・東西南北」の五つの方角を指します。花まつりでは五方を意識した舞いが基本になっているようです。

e0271181_02522476.jpg
動画を撮り忘れてしまいましたが、祭りが終わってからも耳に残る、なかなかに独得なリズムが癖になります。
五つの方角を守ったり、そういう意味合いがあるのかな。
「鎮」が最後のほうで行われ、神様にお帰りいただき、祭場をもとの場所に戻す意味合いがある地区もあるようです。

e0271181_02562896.jpg
面を外してのこちらも「鎮」かと思っていたら「外道祓い」と言って、五方に向かい悪魔外道を祓う儀式のようです。

e0271181_02584037.jpg
そのまま花宿の外に出ていく二人についていくと、野外にても儀式が。
「門閉め」と言って、鳥居から悪魔外道の侵入を防ぎ、天狗に門番を頼む儀式とのこと。他の地区の「花祭り」では「辻固め」と言って、花宿近くに弊を立て、悪魔外道の侵入を防ぐ儀式が執り行われているところもあるようです。
この時はなんのことやら意味が分かっていなかったのですが、ある程度意味が分かってみるとまた興味深いので、少しずつ知識を蓄えていけたらなぁと思います。

e0271181_03022760.jpg
続いて三回目となる「宝の舞」です。

e0271181_03040012.jpg
舞うことが出来たりすると、見ていてもリズムにのれて楽しいだろうなぁ。

e0271181_03285334.jpg
続いて「地固めの舞・やちの手」です。「地固めの舞・扇の手」にひきつづき青年の舞とされているそうです。



e0271181_03273350.jpg
「やち(やちごま)」と鈴を手にもって舞い、文字通り舞庭の「地面を固める」意味合いがあるそうです。

e0271181_03255028.jpg
「やちごま」とは「やつるぎ(八剣)」が転化した言葉で、太刀形の御幣の一種とのこと。三本指で持つのもユニークですね。

e0271181_03434183.jpg

e0271181_03263534.jpg

e0271181_03475264.jpg
舞と舞の間もリズムが途切れることなく広がり、おじさんたちもノリ、いつの間にやら人が集まって舞庭が盛り上がってきます。



僕が「花祭り」に惹かれた大きな理由のひとつがこの一体となった盛り上がりでした。
「花祭り」は見せるための舞ではなく、舞手と村人が一体となるための舞、いっしょに参加する舞のため、舞台はなく舞庭は周囲と一体化しているということ。舞手は同じ激しい動作を繰り返すことで無我の境地に入って体に神を宿し、周囲は神と一体となった舞手と一心不乱に舞うことで神と交わり、穢れを祓われ新しい生命力を授かるということ。ここテストでるよ~!級のけっこう大事なポイント!
できることならお酒を入れて、右も左もわからないような状態で舞手や村の方々の盛り上がりに酔いしれたい。それが一番の目的でした。花宿に到着した時、村の方に「声出していいですか?」って聞いたら「もちろん!」とのことだったので、「てーほとへとほへー!」と声を合わせました。同じ言葉、リズムの繰り返しなので初めての自分でも、だいたいわかってきます。部外者のしかも花祭り初体験の人間ですら、いっしょに声を合わせるのはすごく気持ちよかったです。無言で観ているのとは雲泥の差。福井県の勝山左義長まつりの時もそうでした(笑)
ただ今回無念だったのは、行きつくところまで行けなかったこと(^^;) もっと盛り上がりたかったし、それこそ無我の境地くらいまで行きたかった。部外者がなにを言うかとお叱りを受けそうですが、もっと酔いしれたかったなぁ。初めてなので色々つかみ切れない部分も多く、今後にいかすことができたらな…と思います。

e0271181_04275495.jpg
あと、そういう祭りではないのかも知れないけれども、子どもたちももっと舞庭に降りて来てくれたらなぁと。自分の祭りの好物として、酔ったおやじと、進んで祭りに参加する子どもの笑顔があります。老若男女いっしょに楽しむ非日常が好きです。

e0271181_04502458.jpg
若い人たちが盛り上がっているのもいい!一体となっての盛り上がり、少しですが「花祭り」を体感できた気がします。それだけでも本当に楽しいし、特には花祭りでは楽しむことが重要であるとも思います。

e0271181_10035163.jpg
つづいて「地固めの舞」のラストを飾る「剣(つるぎ)の手」です。って、うわっ!美男美女!!!テンション上がる(笑)

e0271181_10074288.jpg
「美女と剣と舞」という組み合わせに激しく萌えてしまいます(笑)

e0271181_10092198.jpg
よく他の祭りでもそうであるように「花祭り」もかつては男性だけの祭りでしたが、人手不足で今では女性も参加しております。でもコレは!ありがとうございます(笑)むしろ他の祭りでも女性の力なしでは成り立たないことが多いです。つくづく女性の時代だなぁと思います。

e0271181_10153372.jpg
美男もいいよ!!ついでに書いてるわけじゃないよ(笑)


そして二人とも舞がお上手!!「うまいなぁ!」と年配の方がうなっておりました。 そしてなんとこの美男美女!姉弟との情報を某情報筋よりいただきました!なんというDNA!うらやましい(笑

e0271181_10300185.jpg

e0271181_10302687.jpg
「てーほとへとほへー!」舞庭も盛り上がる!お!子どもの姿も!!!こういうのを待ってました!!この子、祭りを通して「花祭り」好きがビシビシと伝わってきました。

e0271181_10332365.jpg
えがった!!

e0271181_10434455.jpg
盛り上がりのまま五回目の「宝の舞」。この中のひとりは長年にわたって「上黒川花祭り」を撮られているプロカメラマンの方。
祭りを通しても前に出すぎることなく、必要なものを撮られたらそっとひかれて、地元の方々に溶け込んでいっしょに舞われて、こういうのが本当のカメラマンだ!とつくづく思いました。

次は子どもたちの出番です。
(その4)へつづく。


Commented by すぺいん人 at 2017-01-13 19:42 x
うほ♪♪♪美男美女の舞、素敵です( 〃▽〃)

こうして鎮めや外道ばらいなどを見せて貰えるのはありがたいですm(__)m

神事や舞を次第にのっとってきっちりと行いながらも、村人みんなが共に舞って楽しむ、
そんな厳粛さとユルさの混在するところに花祭の魅力が有るなぁと思います♪
それに、『村のお祭り』って感じで地域の人が本当に大切にされている中に、私たち地元以外の人間が行ってもあたたかく迎え入れてくれる辺りも、
花祭に行った祭好きの人々がハマる理由かなとも(*≧∀≦*)

今年に不完全燃焼だったという行きつく所は来年ぜひまた( ̄▽ ̄)b♪♪♪
Commented by tora003 at 2017-01-13 21:24 x
6枚目の写真・・もしかして、せんべえさん?
Commented by senbei551 at 2017-01-13 22:10
すぺいん人さん
ほんと広く受け入れてくれる懐の深さには感激です。だからこそもっともっといっしょに楽しみたい!!次回は今回より、その次はもっと!と尊重しつつ楽しんでいけたらいいなと思います。美男美女いいよね~(笑
Commented by senbei551 at 2017-01-13 22:11
toraさん
似て非なるハゲ頭です(笑)さすがに舞ってたらすごすぎる(^w^)
by senbei551 | 2017-01-03 22:00 | ◇奥三河花祭り | Comments(4)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。自分も供奴として住吉大社で祭りにご奉仕させていただいております。


by senbei551