11月3日、北野天満宮にて「曲水の宴」が開催されました。
「曲水の宴」といえば城南宮が有名ですが、北野天満宮でも千百余年ぶりの復興とのこと。
「曲水の宴」は、水の流れのある庭園などでその流れのふちに出席者が座り、流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読み、盃の酒を飲んで次へ流し、別堂でその詩歌を披講するという行事である。とのことです。
当日は13時半「講社大祭」も執り行われ、まず氏子の方々が入庭しての曲水の宴が14時より執り行われました。
その後15時半より一般販売での宴が催されました。インターネットで事前販売は完売。当日券も午前中には完売とのこと。
400人くらいは集まったのでしょうか?なかなかに長蛇の列ができました。
アホと思われるでしょうが、三時間前から並びました(笑)前から三人目。どこから撮るのが一番いいかな~!なんて悩んで悩んで
入ったら前何列かは招待者席でした(笑)立ってこの感じなので座ると前はなにも見えませんでした~。
招待者席のほうに座らせていただけるお話しもいただいたのですが、いっしょに3時間並んでいた人らに悪い気がしたので辞退させていただいたのですが、遠慮するんじゃなかった(笑)
まだ席を選べてこの場所ですから、後の方に入ってきて会場の真ん中付近に座った人は何も見えなかったんじゃなかろうかと気になります。
せめて半分から後ろは立ち見とかのほうがよかったのかも知れません。
なにぶん千百余年ぶりのこと。これからいろいろ改善されていくかも知れませんが。
時間になると雅な装束を身にまとった歌人はじめ奉仕者の皆さまが入庭されます。
着座。庭を流れる曲水の上流に二組、中流に一組、下流に一組の計四組の歌人のみなさんがおられたように思われます。
こちらは中流の方々(中流階級ってことじゃないよ)。能楽師と歌人のご夫婦のようです。
水干童子のみなさんも着座されました。今回は初めての曲水の宴を観させていただくのと
ご奉仕のこちらの方々を撮れれば!というのが目的だったので、ポジション的に難しくて撮れないこともあったのですが、この席がとれてよかったです。
最初に菅原道真公が「曲水の宴」について詠まれたという「花時天似酔」の朗詠が行われます。とてもいい声してはりました!!
詩の途中、奥から白拍子の方が出てこられて、朗詠にあわせて舞を披露されました。
鈴の音がめちゃくちゃきれいでした。
白拍子の方の歌声も美しく広がり、舞もきれいでとてもよかったです。
童子のみなさんに棒が渡されます。
出動に少し楽しそう(笑)上流、下流とそれぞれの持ち場に移動していきました。
歌人の方々も歌を詠まれる準備に入ります。
女性が和歌を詠まれ
男性は漢詩を書かれました。
菅原道真公が「和魂漢才」と、日本古来の心と伝統の新しい文化や学問の両方を兼ね備えることが必要と説いたことから、和歌と漢詩の両方が詠まれます。
その間、上流より「羽觴(うしょう)」という、鳥の形をした酒盃をのせる台座が流されます。
童子はこの羽觴がひっかからないように誘導する役目を担当しておりました。ひっくり返さないように慎重に。
羽觴を作られた方も観に来られていたのですが、使われている木の素材が安定性のいいものだそうです。
しょっちゅう橋の下に羽觴がひっかかってしまい、巫女さんが奮闘してはりました(笑)
流れて来る盃をとってお酒を飲まれ、羽觴はそのまま流される。回転ずしで注文した時を連想してしまいました。雅なものにすいません(笑)
上流でも同様のことが行われております。こちらお世話になっております方が最前列に座っておられたのでお願いして撮っていただきました。
一番ええ場所や~~~!!撮影ありがとうございました。
四組八人すべての歌人のみなさまの詩がそろったところで、朗詠が行われ北野天満宮で行われる千百余年ぶりの「曲水の宴」は終了となりました。
その後、各々記念撮影のような時間に。ちょっぴり撮らせていただきました。
思っていた場所では撮れなかったけれども、そこそこ撮らせていただくことできましたし
北野天満宮で千百余年ぶり!という「曲水の宴」に立ち会わせていただくことができて本当によかったです。
※高砂神社秋祭りの記事との関係で、また改めて時系列に移動させていただきます。