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小松お旅まつり2016②

石川県小松市で開催される「小松お旅まつり」。
出番山の「西町」「材木町」の各三回の公演のうち、残り二回が「曳山八基曳揃え」の会場で行われます。

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会場には小松に現存する曳山全八基が集合し、夜になると光り輝き豪華絢爛です。

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曳山八基曳揃え会場では、ナレーションに合わせて拍手の中、役者が花道を歩いて登場します。

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昨年までは、各町最後の一回の公演のみを八基曳揃え会場で行っていたようですが、
今年は250年の節目にあたるため、早くから八基曳揃え会場で公演が行われたようです。

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市長や議員と言った人たちのあいさつや、子ども役者の紹介などがMCの進行で行われ、「材木町」の三番叟のあと、各町の子ども歌舞伎が披露されました。
「材木町」の「仮名手本忠臣蔵」は(その1)で紹介させていただきましたので、今回は「西町」の「辰巳用水命光輝 稲葉左近館之場」を載せたいと思います。

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とは申しましても、すいません。自分あほぅなので、少し観ただけでは物語が頭に入ってこず、大筋は分かるのですが、細かいところまで理解できませんでした。

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「辰巳用水命光輝 稲葉左近館之場」は新作歌舞伎とのことで、このお旅まつりが初めての上演となります。
そして演じている西町の役者さんはすべて女の子です。
観ていると女の子らしいかわいさが出てるなぁと思うこともありますが、男も女もほとんど分からなくなります。

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金沢城へ水を引き入れるために完成した「辰巳用水」。その工事を請け負った板屋兵四郎。
かつて城の秘密を守るため、工事に関わった者は殺される運命にありました。

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しかし、城の主前田利家は、兵四郎の人柄と技を惜しんでキリシタン迎えの船で兵四郎を南の国に逃がす。
というのが大まかなストーリーです。
詳しくは、おなじみ「ゲジデジ通信」さんを読んで、なるほどそういう話だったのか!としっかり理解できました。

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そこにお母ちゃんが出て来て、自害したり
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バーン!と会場に響き渡る銃声のもと、兵四郎を追う村田但馬が撃たれたり

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兵四郎とよい仲の娘が出て来たりしつつ

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ハッピーエンド。

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驚くほどに理解力がなくて申し訳ございません。
ストーリーは理解できませんでしたが、絵はとてもきれいでした。
とりわけ暗くなってからスタートする舞台は、この日の全公演通してラストをかざる一回のみのため貴重です。

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「材木町」の役者さんたちも「西町」の歌舞伎を興味深く見守ります。

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舞台後には役者さんへのインタビューがありました。小梅ちゃんの決めポーズ。
ひとり名古屋から通っておられた役者さんもおられるとかで、本人の努力もさることながら両親はじめ回りのサポートもすごいと思います。

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舞台と舞台の合間に、250周年を記念して「子ども獅子舞」の演舞と、今回に合わせて作られた「曳山八基祝い唄」が披露されました。

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図々しくもいい場所で観させていただくことができたのですが、やっぱり獅子舞いいですわ!

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子供獅子舞技能コンクールの上位三組による演舞かと思うのですが、本折日吉神社には一位「末広町」二位「本折町」三位「大文字町」と書いてあったのですが、記念演舞に参加していたのは、「大文字町」ではなく四位と書かれていた「白山町」のように思います。よく分かりませんが、とにかくよかった!

「曳山八基祝い唄」は動画でご覧くださいませ。
聞いていると、各町の曳山をじっくり見て回りたくなります。

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順番が前後しますが、「木材町」の「仮名手本忠臣蔵 一力茶屋」の最後の舞台の様子を少しご紹介。
邪を祓い清める三番叟。

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引っ込んだと思ったら二役目「大星力弥」となって途上、大星由良之助に密書を届けます。

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ひょうきんなメイクで登場の「鷺坂伴内」。吉良上野介の側用人の家老であり、
仮名手本では、上野介が討ち取られたあと由良之助に切りかかり返り討ちに会うそうです。

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由良之助の手紙を覗き見てしまう遊女「おかる」。おかるがいるのは二階という設定。ちゃとそう見える。

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床下に垂れてきた密書を見てやろうと待ち構える「斧九太夫」。

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密書を見た口止めに「身請け」の話しを切り出された遊女おかる。

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由良之助の真意を察し、妹を手にかけようとした「寺岡平右衛門」。

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最後の舞台が終わってのインタビュー。

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舞台を降りる斧九太夫。大勢の観客に手を振って、なかなかのお調子者(笑)こういうところは男の子ならではかな。

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大星由良之助も笑顔。実は斧九太夫の実のお兄さんとのこと。兄弟で役者としての参加。

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おかるちゃん。かわいらしく、まるで本物の女の子のようだな~!と長浜で子ども歌舞伎を観た延長で考えてしまってから
そういえば本物の女の子だった!と子ども歌舞伎ならではの混乱をしてしまいます。

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少し分かりずらく申し訳ないですが、最後に役者たちがずらりと並び、花道からちまきとタオル投げが行われました。

ゲジデジ通信さんに連れて来ていただけたおかげで観ることができた「小松お旅まつり」。
唯一知っている子ども歌舞伎を行う「長浜曳山まつり」同様、歌舞伎はすばらしかったです。
一回目の材木町で行われたようなゴザを敷いての観覧は、長浜にはなかった魅力ですごくよかったです。

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ただ「八基曳揃え会場」での公演は、とりわけ今年が250周年だったからかも知れませんが、セレモニー色が強く
祭りではなくイベントだと感じ、町の方々の子ども歌舞伎を盛り上げる熱意は感じましたが、「祭り」という観点からは少し物足りない点ではありました。
その「祭り」要素を補って余りあるのが「子ども獅子舞」でした。

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遠方ゆえ、また観れる機会があるかは分かりませんが、次があるようでしたら
町中でゴザを敷いての歌舞伎観覧と子ども獅子舞を堪能したいと思いました。そこにこそ「小松お旅まつり」の魅力が詰まっていると思います。





Commented by maturi-baka at 2016-05-19 21:17 x
senbeiさん
 お久しぶりです。小松登場ですね。前情報で3人さんお揃いという事でしたが、残念ながら仕事で。
前日に会議終わりで拝見しました。27年前に見たのが初めてでした。おしゃる通り地べたに座って、きっちり満喫してみてください。小松駅前も様変わりしましたが、子供歌舞伎は健在です。
 でも、実は長浜の子供歌舞伎はまだ見たことないんです・・北陸専門で トホホ
Commented by senbei551 at 2016-05-19 21:47
こんばんは~!
ゲジデジさんに小松まで連れて行ってもらえたおかげで観ることができました。
自力ではなかなか行けない距離なので、ありがたかったです。

仰られているように、ゴザを敷いての観覧はすばらしかったです。
ただ今回は残念ながらそのような観覧の仕方は一回のみでした。
少しイベント色が強いですが、そうだとしても、子供たちの舞台はすばらしかったです。

長浜もぜひに~!立ち見なのですげぇ疲れますが(笑)
小松には小松の、長浜は長浜の魅力があってよいですよ~~~。
by senbei551 | 2016-05-14 20:00 | ◆石川のお祭り | Comments(2)

あまり更新できませんが、祭り好きです。


by senbei551