日根神社「まくら祭り」2016②

「枕幟(まくらのぼり)」という独特の幟を担いで日根神社と御旅所を往復する「まくら祭り」
日根神社は日本で唯一、枕と寝床を守護する神社とのこと。

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かつては普通の幟を掲げて渡御していたそうですが
「子宝に恵まれない村の若嫁が子授けを願って奉納した枕を、お祭りの幟にくくりつけて渡御したのがはじまり」
と日根神社のホームページには書かれておりますが、それも定かではないようです。

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「枕幟」には全部で25個の「飾り枕」が取り付けられております。
祭りに合わせて、若い女性が「子宝」「安産」「良縁」などを祈願して手作りし、祭りが終わった後はそれぞれに戻されて、お守りとして家に飾られるそうです。
その枕欲しさに、子宝に恵まれない若い嫁が盗みに入ることも昔はあったとか。今となっては、興味深いお話し。

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日根神社のホームページには大変丁寧に紹介されており、そこからの引用になりますが、今では25個と決まっている枕も
昔は50~60個付けることがあり、重みで折れた竿を何度も交換しながら歩いたこともあったのだとか。
今でもインパクトがある「枕幟」なのに、今の倍!!観て見たかった!!

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「枕幟」は縁起物とされ、相撲取りや商売で儲けた者、ときには病気の人が快復を祈願して担ぎ手を買って出たこともあったとか。
ですから、「枕幟」を担げることは名誉なこと。

しかも驚くなかれ、この祭りの担当は地区ごとの回り持ちになっているのですが
大きく「日根野」「上之郷」「長滝」の三区に分かれ、各区も九つの区に分かれ、その中の三区が当番にあたりますので
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次、この地区の方たちに祭りの順番が回ってくるのは「9年後」なのです。
見物人には毎年行われている祭りでも、参加している人たちにとっては9年に1度の祭りなのです。

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9年間ため込んだ気持ちを「宵宮」「本宮」の二日間で発散させるわけです。
とりわけ「二番幟」の地区の元気の良さが飛びぬけており、いっしょに歩く時間が長かった。

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前が空けば走る。

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開けた場所があれば回る。
警察が誘導する交差点を見つけて「ええか~!あそこは絶対に回ったらアカンどー!絶対やどー!絶対やからなー!」
期待を裏切らず回る(笑)
「俺たちアホやのぉ~!」「アホや!アホや!」とガハハと笑う。

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走る。

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回る。

また走る。
自分にとっては、この二番幟の方々の元気さがこの祭りの大きな魅力のひとつでした。


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行列の先頭は、「社名旗」「鉾」「太刀」「弓」「矢」などを携えた子どもたちが務めます。

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続いて金神輿。金神輿は時折差し上げられ、御利益を求めて、氏子のみなさんが神輿の下をくぐられます。
ただこれが行われるのは、正しいか定かではありませんが「日根野」が当番区の三年に一度のことと聞きました。

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子どもたちはちょっと恐る恐る。
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その金神輿の前にいるのが御旅所で子どもたちを噛みまくっていた「獅子舞」。今年、修復したての金歯が光る。

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惜しげもなく、沿道の人たちを噛んでいきます(広角でだいぶと画像歪んでおります)。

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この獅子舞と、氏子のみなさんのやりとりだけでも見ていて楽しいです。
「はい。ひと噛み100円になりますっ!記念写真は割り増しです!」とか冗談言いながらも、その後に賽銭箱が続く(笑)

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わーい。噛まれたー!

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おかぁさ~ん、お口の中に、おじさんがいるよ?

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それに続くのが大勢の子どもたちに曳かれた大神輿。

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掛け声は「セーロージャ」「マーロージャ」。
昔は、祭の一月前から毎日夕刻になると各町内の子供たちが六角形の紙で作った灯籠に灯を点して日根神社に奉納したことから
「千灯籠じゃ、万灯籠じゃ」が訛って今の掛け声となったそうです。

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大神輿に続いて三本の「枕幟」が続き、18時ごろだったでしょうか、宮入を行います。

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宮入をした「枕幟」は九年に一度の祭りを惜しむかのように、境内にて力を振りしぼって回ってみせます。
「まくら祭り」は、かつてはケンカ祭りだったそうで、太鼓・賽銭箱・神輿がもみ合い、高くなった石段の上から放り投げられることもあったとか。
さらに馬に酒を飲ませて山を駆け上がっただの、相当な祭りだったようです。
かつては大阪にも、そのように個性的な祭りが多々あったのでしょう。今でもこうして「まくら祭り」が残っていることをありがたく思います。

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元気いっぱい二番幟も入ってきました。

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とりあえず入ってすぐ、あいさつ代わりに回る。

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日根神社の参道はかなりの長さ。
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本殿前に到着し「ええか~!これが最後やど~!」と気合十分、「もう竿折れてもかまへん~!」と
グルングルン回り砂埃で前が見えないほどに。

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今回は御旅所から半分を見学させていただいただけですが、本当は朝、神社で同じように回ったあと
御旅所までを練り歩いていきます。
その時のほうが元気があっていいのか、今の方がおかしくなっていて勢いがあるのか(笑
10kmくらいは歩くと思いますので、なかなかの距離です。

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いや~!観に来てよかった。
大阪にも、こんなにも個性的な祭りがあったのか!
これから大阪の祭りを、他人に話すときに出てくることが多くなりそうです。

神事中も唄っている(笑)
ええなぁ~。いっしょに酒飲みたかったわ。
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日根神社「まくら祭り」。いい祭りでした。
また行くことになると思います。
今度は朝からだな。







Commented by 日根野のおっちゃん at 2016-05-09 08:55 x
はじめまして、二番幟で笛を吹いていたおっちゃんです。
お旅所から日根神社までずっと一緒に歩いていただいたんですね!
おっしゃるとおり、9年分の思いのたけを2日間にぶつけました。
このバカさ加減、私も大好きです !!!
Commented by senbei551 at 2016-05-09 09:46
日根野のおっちゃん!ブログ来ていただきありがとうございます(^^) 
二番幟めっちゃ元気あって、アホな人多くて(笑)すごいよかったです!
いっしょに飲みて~~!と思いながら、こちらも始終笑顔になってしまいながら、並んで歩かせていただいておりました。
ほんま、ええ祭りやったですわ!行ってよかったです。他県の方に大阪の祭りとして自慢できる祭りです(^^
by senbei551 | 2016-05-05 18:30 | ◆大阪の祭り | Comments(2)

時々写真を撮りにいきます。主に祭りと子ども。自分も供奴として住吉大社で祭りにご奉仕させていただいております。


by senbei551