滋賀県米原市、筑摩神社で「鍋冠祭」を見させていただいてきました。
当ブログを見てくださっており、祭りを知っている人からすれば「ようやく行きましたか」という祭りだと思います。
祭りの名前の通り、女の子が「鍋をかぶる」祭りです。おかしいでしょう。
数ある日本の祭りの中「日本三大奇祭」として挙げられることの多い祭りです。
実際に見てみて「奇祭」だなぁ!という感想は持たなかったですが、女の子たちが鍋を被る愛らしい姿が魅力であることは間違いないと思います。
特にこの子が、めちゃくちゃかわいかった。前歯抜けてる満面の笑顔がかわいすぎでした(笑)
「鍋冠りは十五歳未満の少女をもってこれを役とす、若しその中に犯淫の輩在るときは、必ずその鍋落ちて発覚す」と残されており
女性の貞操を重んじるものとされ、逢瀬を重ねた数だけ鍋を被り、偽れば鍋が割れる。と言われていたところ
鍋が割れ、命を絶つ女性がでたため「見せしめにするのは神ほ本意ではない」と禁止となったのですが
「少女ならば問題なし」と、現在のように数え年8歳の少女がこの役にあたることとなりました。
ただ近年は少子化で8歳の子どものみを集めるのが難しく、小学1年生~5年生までの子どもが「鍋冠」の役を務めるようです。
ですので、多い子で最高5回ご奉仕できるようです。
六年生になると「
神鏡人」を務めるそうですが、地区の神鏡人によっては六年生に見えない子もおりましたし、
ただ幼く見えるだけなのかどうなのか、まだよく分かりません。
こちらも
神鏡人さんでよいと思うのですが、髪飾りがめちゃくちゃきれい!
「鍋冠祭」は名前のごとく、鍋冠の少女たちが主役ですが、神鏡人も他のお祭りなら十分主役になれるかわいらしさです。
どうも地区ずつに二人の
神鏡人がいるように思えるのですが、よくは分かりません。
分からなかったことは、次回お伺いできたらその時に聞きたいと思います。
こちらのお二人は準備から見させていただくことができました。
準備中からすでにきれい!
実は周りカメラマンだらけです。
奴さんのお着換えでティーブレイク。
「いやん!恥ずかしい!」
ちゃんと撮るのを忘れていたのですが、女の子たちが被るのは「鍋」だけではなく「釜」もあります。
脚がついている方が「鍋」。脚がついていないほうが「釜」。いや、脚あるほうが「釜」??
はっきりしてくれよ!と突っ込まれるかも知れませんが、当の祭りに参加される方々が
「足があるのは鍋だ」「いや釜だ」と何度も冠を取り換えておりました。
「毎年のこと」と話されている方もおりまして、千年以上続いているのにそこで!?というのが、ちょいと面白い(笑)
「鍋冠」の女の子がどうしても脚光を浴びる祭りですが、行列に参加するのは約200名。
獅子舞もおりますし
こちらは「母衣人」。筑摩の男性は、6歳前後で「母衣人」を務めたあと80歳前後で「猿田彦」を務めるまで、毎年なにかしらの役で参加するそうです。
町の方々に見送られながら、細い道を進んでいく。
14時。行列は御旅所を出発し、筑摩神社へ向かいます。
(その②)へつづく。